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淫魔くん、ご奉仕、する?⑤
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ルイは、思わず縋るような視線を玉木に向ける。
淫魔としての食事を今しがた終えたばかりなのに。今までずっと口から食事したことなかったからだろうか。
(…物足りないって思うの、なんでだろう…?)
「ふ、勃ってる」
玉木は、ルイの下半身を指さした。
そのまま視線を下におろすと、確かに控えめながら自身も熱を持っていることに気が付いて、ルイは可哀想なくらい顔を赤くした。
一度も触れていないのに何故、と両手でそこを隠す。
「俺の舐めて興奮した?ずーっと腰くねらせてたもんな、お前」
意地悪くそう言ってやれば、湯気がでるほどにまた赤くなる。
途中からずっと腰をくねらせ、足をすり合わせていたのに目敏い玉木が気付かないはずもなく。
純粋なルイと、淫魔の性質というちぐはぐな部分もきちんと興奮剤へと変わっていった。
「…た、玉木さん…っ、ぼく…」
「シたくなっちゃったの?」
まるで、小さな子供をあやすような口調で玉木は問いかける。それが、さらにルイの羞恥心を煽るものだと分かっていながら。
案の定、ルイは恥ずかしそうに目線を下にさげながら、こくりと小さく頷く。こんな風に自分の意見を聞かれるのは初めてで、何かすごくいけないことをお願いしているような気分になった。
玉木はそんな姿を見て、口の端を吊り上げる。
さっきまでが嘘みたいに眠気はどこかへ吹き飛んでしまったし、何より羞恥に染まるルイの姿はどんな状況でも玉木の情欲をそそる。
その証拠に、一度達したはずのものは既に元通りに反り立っている。
けれど、一度今日はヤらないと言った手前すぐにそれを覆すのではなく利用してやろうという考えが浮かんだ。
全く、とことん意地の悪い男である。
「いいよ。…でも今日は、お前が上に乗れ」
「え…?」
「俺、疲れてるから。お前が動いてっつってんの。…できるよな?」
有無を言わさないようなトーンで言われれば、もう頷くしかなかった。
ほらおいで、と手が引っ張られルイが玉木の膝に乗り上げるような体勢になる。
さっきあんなに出したというのに、もう大きく主張している玉木のそれを見てルイは少しだけ肩をビクつかせた。
のろのろとズボンと下着を脱ぎ、そっと玉木のに手を伸ばす。
「お前慣らさなきゃ――いや、大丈夫か」
慣らさずに挿入しようとしているルイの姿に一瞬驚いたが、淫魔の体がとことんセックスに長けた造りになっているのを思い出した。
いつもは、でろでろになったルイが見たいがためだけに慣らすという名目で執拗なほどいじめていたから、すっかり忘れていた。
気を取り直して、ルイは玉木の怒張の先を自らの濡れそぼった穴に宛がう。
待ちきれない、とでもいうように吸い付いてくるというのに自分から腰を下ろすのが怖いのかなかなか挿入に至らないルイに、玉木は再び焦らされているような気分になった。
(…もうこのまま腰突きあげて奥まで挿れてえ…)
そんな欲望が頭をだんだん支配していく。
一方ルイは、玉木の肩をぐっと掴んでなんとか腰を下ろそうとするが、これからくるであろう止めどない快楽の波に怖気づいてしまう。
それでも、下半身の疼きは収まらないどころか増すばかりだったので意を決して少しずつ腰を下ろしていった。
「ふ…っ、くぅ…ん…ッ」
もう何度も体験した独特な圧迫感が襲ってくる。
思わず腰を引いてしまいそうになったが何とか耐え、先端の一番張り出した部分はもう見えなくなった。
ごり、といつも玉木に責められるところに当たり、甲高い声が漏れた。
「ほら、もうちょっとがんばれ」
汗で顔に張り付いたルイの髪を優しく取り、頬を撫でる。
ルイは玉木の肩を掴む手により一層力を込めた。
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