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淫魔くん、ご奉仕、する?⑦
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玉木は、もうルイはこれ以上動けないだろうと判断して遠慮なく腰を突き上げ始めた。
あれだけ自分は疲れているとルイに言っていたくせに、その腰の動きは追いつけないほど速い。
呼吸を落ち着けるよりも先にはじまった律動に、ルイはいやいやと頭を振った。
「んだよ、さっきは動けとか言ったくせに、わがままだな…ッ」
「やあ、っ、ちあうぅッ、ゆ、くりぃ…!あ、ひゃう…!あん、あっ…!」
「お前さ、あんなちんたらした動きで俺がイけるわけねえだろうが。魔力欲しいんなら頑張れよ」
ごり、と先ほどルイが故意に避けていたところを玉木が捕える。
そして、執拗にぐりぐりとそこを刺激した。
ルイから悲鳴にも似た嬌声が漏れる。
「や、らめ、ッ、そこやらっ…きゃぅ、ンっ、ひっ…!」
「ココ、さっきわざと避けてたよな。お前大好きだろ」
腰を押さえられていては、逃げようにも逃げられず。
どうしようもない快感の渦が身体に溜まっては、ぱんと弾ける。
「お前がイって痙攣してる中が一番いいから、お前がイかないと俺もイけないの、分かった?」
だから逃げんな、と腰を捩らせるルイを咎める。
若干鬼畜じみた発言をしながらも、玉木の腰の動きは止まらない。
ルイのそれからは、もう止めどなく精液がとろとろと溢れていた。
自分がイってるのかそうでないのか感覚がマヒしてくる。
ルイは玉木の首にぎゅっと抱き着き、縋るように首元に頬を擦りつける。
そして、白くモヤのかかったような頭でかぷっと玉木の首元に噛みついた。
「…ッ、お前犬歯いてえんだよ」
甘さを含んだ咎める声に、ルイは噛んだところをぺろぺろと舐める。
その姿は小動物のようで愛らしく、玉木は心の中で悪態をついた。
そして、ラストスパートと言わんばかりに打ち付ける腰の動きが速くなる。
「ん、ふうう…っ、や、もだめ、っ、い、くいくいく…っ~~~ッ!」
「…は、ふ…ッ」
玉木が達するほんの少し前にルイの中が収縮、痙攣をし、その刺激で玉木は精をぶちまけた。
二度目だというのに長い射精に、ルイは朦朧とする頭で魔力が高まっていくのが分かった。
ぎゅうぎゅうと玉木に抱き着きながら、今度こそ息を整えようとするルイに、いじめっ子気質の玉木は何か悪戯を仕掛けてやろうかと思ったが、流石にやめておいた。
これ以上やると、ルイは確実に気を失うと分かっていたからだ。
大人しくルイが落ち着くまで待ち、ぐったりとしているルイの代わりに体を拭いてやる。
ルイによって汚された寝間着を脱いで洗濯機にぶち込み、新しい衣服に着替える頃には能天気な淫魔はすうすうと寝息を立てていた。
ふと時計を見ると、とっくに二時をこえていて、もう三時に近い。
今日は疲れたのに、ということを思い出すとどっと眠気が襲ってきた。
枕元のライトを消し、ルイもろとも首まで布団をかぶる。
ふと隣のルイを見ると、まつ毛に雫がついている。
それを、ごし、と指で優しく拭う。
(…ま、ルイのわりには頑張ったんじゃねえの)
さきほどのルイの姿を思い返す。
無知な身体にいろいろと教え込むのは、思っていた以上に楽しい。
玉木はそんなことを思いながら、ちゅ、とルイの唇に触れるだけのキスをする。
そして満足したように枕に頭を沈め、眠りについた。
――キスが好きなのはどっちだ、なんて声は聞こえないふりをした。
淫魔くん、ご奉仕、する? end
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