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淫魔くん、乳首開発②
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食事が終わり、二人は順番にお風呂も済ませソファでまったりしていた。
ルイは、アイスを片手にいつものごとくテレビに夢中だ。
ちょうど都内に新しくできた水族館の特集をやっていて、ルイは物珍しそうに見ていた。
「ルイ、アイス垂れてる」
「…わっ、ほんとだ!」
夢中になりすぎて忘れさられたアイスが溶け、ルイの手首を伝っていた。
我に返ったルイは慌ててそれを拭きとる。
そしてそのあと、急いでアイスにかじりつき頭がキーンとなるのに悶えていた。
(…馬鹿だよな、こいつ)
玉木は小学生のようなその姿を見て、人知れず溜息をつく。
「魔界にはねえの、水族館」
あまりにもテレビに釘付けなので、思わず尋ねてしまった。
ルイはテレビから視線を動かさず、声だけで返事をする。
「一つだけあるんだけど、僕は行ったことないなあ。魔界の水族館はこんなに大きくないよ。魔界の魚って、結構大きくて凶暴だから捕まえるの難しいんだって!」
「なるほどな。俺は逆にそっちの方が見てみたいわ」
「え!玉木さん魔界くる?!」
「…いや、行かねえけど」
急に目を輝かせてこちらを振り向いたルイに玉木は驚く。
そんな行きたいって言って行ける世界なのかと、玉木は魔界についての認識がよく分からなくなってきた。
ルイは、一蹴され残念そうにまたテレビに視線を向ける。
しばらく経つと、水族館の特集が終わり芸能人のゴシップの話になった。
その手の話題は興味がないようで、ルイはそそくさと洗面所に向かった。
分かりやすい反応に玉木もテレビを消し、寝室へと足を運ぶ。
ベッドにダイブすると、一頻り疲れの溜まっている体はすぐに眠気を誘き寄せる。
しかし、今日の玉木は何が何でもルイを抱こうと決めていたので寝る気にはなれなかった。
脇の引き出しから、先ほどしまったものを取り出す。
銀色のチューブ型のそれは、外装だけ見るとハンドクリームか何かのようだ。
少なくとも、なにか不埒なことに使うような代物には見えない。
玉木は、キャップをあけて中の匂いを嗅ぐ。
ほんのりと甘い香りがするが、同時にメントールのようなすーすーとしたものも嗅ぎ取れた。
「それなあに?」
キャップをしめたところで、後ろからひょっこりと顔を出したルイに、玉木の肩は大袈裟に跳ねた。
寝る準備はもう万端です、と言わんばかりの格好をしたルイがきょとんとした顔で玉木の手元を見つめる。
何だか自室に隠していたエロ本が家族に見つかったかのような後ろめたい気持ちになるも、どうせ今から使うんだしと玉木は隠すことをやめる。
「今からお前に使う」
「僕に?」
ルイはベッドに乗り上げ、玉木の手元のそれをまじまじと見る。
チューブ型のそれをじーっと見つめながら、なんだろう、と考える。
(うーん…?調味料、とかではないよね…?でもちょっと甘い匂いがするような…?でもこういうの見たことある…)
「…あ!わかった!お母さんが使うやつ?」
突拍子もない発言に、玉木は目を瞬かせる。
ルイが人間であれば、日焼け止めかなにかと勘違いしているんだろうと予想は付くが、相手は淫魔である。
自分であれば想像もしたくないが、親のそういった場面――淫魔でいうところの仕事を見たことがあるのではないか。
ルイの無知さっぷりからしてそれはなさそうだが、人間の常識が淫魔に通用するとも思えない。万が一ということも…。
「…ちなみに、どこに使ってた?」
玉木は内心ドキドキしながら聞くと、ルイは考える素振りをしたあとに顔、と答えた。
「お風呂上りにね、顔に塗ってたよ!顔てかてかになってた!僕の顔もてかてかになっちゃう?」
「…あぁ、顔ね…」
その相変わらずのずれた発言に、玉木はそりゃそうだよなと胸を撫でおろした。
玉木は手招きしてルイを正面に来させると、はいバンザーイと服を脱がせる。玉木のぶかぶかのTシャツをワンピースみたいに着ていたルイはあっという間に下着姿になる。
「えっ、えっ」
「大丈夫大丈夫、気持ちいいことしかしねえよ」
玉木の優し気な笑顔に、ルイは本能的に警鐘を響かせたのだが目の前の男から逃げる術もなくただ頷くしかなかった。
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