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淫魔くん、乳首開発③
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玉木はルイを膝の上に乗せると、目の前のピンク色のそれをふにふにと優しく指で触る。
驚いたようにルイの体は小さく跳ね、不安と戸惑い―そしてちょっとの期待が織り交じった瞳で、玉木を見下ろした。
「なあ、ここ触られるとどんな感じ?」
「どうって…なんか、くすぐったいような…?」
「気持ちよくない?」
「…ん、たまにぞわっとはするけど…」
やはり直接粘膜に与えられる刺激とは違い、じっくり快感が遠回りしてくるような感覚らしい。
それでもルイは、全く快感を拾ってないわけではなさそうだ。
(…まあこいつ淫魔だし絶対ポテンシャルはあるだろ)
玉木はよく分からないことを考えながら、先のチューブを取り出し1センチ分ほど指に出す。
そしてそれをそのまま、ルイの乳首に塗り始めた。
「な、えっ、な、に?!」
「なんか、乳首に塗るとイイらしい。…折角だから今日は、乳首でイって貰おうかと思って」
あっけらかんと言い放った玉木に、ルイは無理だと首を振る。
「やぁだ…っ!そこ、弄っても何もならないもん!きもちくないし、イケないよ…」
「お前淫魔だし大丈夫だろ」
「やぁ…ッ!」
ルイにしては珍しく、必死に抵抗する。
玉木の頭を両手でぐいっと押し返し、膝から降りようともがいた。
どう頑張ろうとも、力では玉木に勝てるはずもないのだが、乳首だけでイってしまうとルイの中にある男としての尊厳というかプライドというか、そういうものが無くなってしまいそうで譲れなかった。
子供さながら暴れるルイに、最初は宥めていた玉木だがいかんせん気が短いもので、だんだんと機嫌が悪くなってくる。
彼の纏うオーラが少しずつ黒くなっていくのにルイも気が付いたのか、暴れるのをやめ、身を縮こまらせた。
「…なんだ、乱暴にされたいのかと思った」
低く呟かれたその一言に、ルイは千切れそうな勢いで首を横に振る。
はなから拒否権などないのは分かっていたが、最近の玉木は何だか前より優しい気がするので本気で嫌がればやめてくれると思っていた。
ルイは、やっぱりこの人は怖いと認識を改めつつ、それでも引き下がった。
「…水族館」
「あ?」
「水族館、一緒に行ってくれるならいいよ」
「…はあ、言うようになったなお前も」
「…だめ?」
めんどくさい、と思ったがうるうると子犬のような瞳で見つめられたら無下にもできず。
とりあえず今回は仕方ない、と玉木はしぶしぶ頷いた。
まさか頷かれるとは思っていなかったのか、ルイは途端にパアと顔を輝かせた。
そして、さっきまでの嫌がりっぷりは何だったのかと問いたくなるくらい、はいどうぞと言わんばかりに玉木に向かって胸を張る。
水族館一つでこんなにも簡単に体を差し出すのか、と思ったら改めてルイのちょろさに心配になってくる。
(しかし相変わらずムードもへったくれもねえ…)
玉木は一つ溜息をついてから、仕切り直しだと言わんばかりにルイの唇を啄む。
そして、手はそのままルイの胸元へ。
「ふ…っ、ん、ん…」
乳首に馴染ませるように、先ほどのクリームもとい媚薬を塗っていく。
ローションと軟膏の間くらいのぬめりのそれは、体温でじんわりと溶かされていく。
ルイの口内を好き勝手に蹂躙しつつ、指は繊細な動きでルイを責め立てる。
だんだんと、ルイの乳首は芯を持ち硬くなってきた。
「どんな感じ?」
「うぅ~…ッ、スース―するけど、あっつい…!」
メントールのような匂いがするから、スース―するのはその作用だろう。
熱い、というのはどんな成分のせいなのか分からないが、お酒を飲んだ時のような感覚なのだろうか。
実際に、指で媚薬に触れている玉木もルイと同じ感覚を感じていた。
しかしながら、ある程度皮の厚い指先で感じる感覚など少しで、ルイとは非にならないだろう。
未知の感覚に戸惑い耐えるルイを見て、玉木はぞくりと嗜虐心のようなものが顔を出す。
一頻り塗り終えたあと、ぱっとそこから手を離した。
「もうちょい馴染むまで乳首には触んねえから安心しろ。イケるように頑張ろうな」
既にジンジンとしたよく分からない感触に苛まれていたルイは、いっそのこと沢山触って紛らわしてほしいとさえ思い始めていた。
…矢先に、優しいのかそうでないのか―きっと後者だが―玉木の発言である。
もちろん、ノーはない。
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