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そして結局、藍野先輩とは全然会えないまま、体育祭当日を迎えた。
「っしゃーー!行くぞ灰凌ー!!」
紅輝がものすごく張り切っていた。
「紅輝張り切り過ぎだろ」
深瀬くんが苦笑いで紅輝を見ていた。
「お前らもやる気出せよ!」
紅輝がこんなにも体育会系だとは思ってなかった。
行事に熱が入るタイプか…
「ほら、灰凌っ」
「分かった、分かったから!引っ張らないで」
腕を引かれ無理やり席を立たされる。
「赤組頑張れー!!!」
声を張り上げる紅輝。
いや、本当に張り切ってるな、、
そしてグラウンドに視線を向けると菫玲先輩を見つけた。
次の競技は…借り物競走だ。
「あ、菫玲先輩だ!」
俺と同じく菫玲先輩を見つけた紅輝。
菫玲先輩のクラスであるB組は、俺たちと同じ赤組だ。
だから、紅輝はきっと…
チラッと横を見た時には手で口元を囲って声を出す寸前だった。
「菫玲先輩ー!頑張れー!!」
菫玲先輩に向かって叫んだ。
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