アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
121
-
先輩を見上げると、穏やかな表情で笑っている。
「好きだよ、灰凌」
「〜っ…!」
思わず俯いてしまったけれど、直澄先輩は俺の顎に指を添えて上に向かせた。
「っっ…せんぱ、っ」
「灰凌、ちゃんと聞かせて」
袖で涙を拭う。
「俺もっ、ずっと直澄先輩が好きです、離れたくないっ…!」
ぎゅっと抱きつくと、直澄先輩も同じように抱きしめてくれた。
「良かった…」
直澄先輩は安心したように呟いた。
そして俺の手を引き寮に向かって歩き出した。
「先輩?」
「灰凌に触りたくてしょうがないから、早く帰ろう」
「っ!」
直澄先輩って、こんなこと言う人だっけ?
恥ずかしすぎて、顔が熱くなっていく。
寮に着いて、そのまま直澄先輩の部屋へ向かう。
部屋の扉を開け、中に入ったかと思えばそのまま扉に押さえつけられキスをされた。
「んぅっ…」
今までのキスとは違って、荒々しいキス。
「せん、ぱ…んんっ…ふぅッ…」
口内を舐め回され、吸われ、足に力が入らなくなり、直澄先輩にしがみついた。
そこで漸く唇が離れた。
「かわいい」
頬を撫でられる。
とろけるような微笑みを見ただけで、俺は満たされる。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
121 / 148