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恥ずかしくても
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敷かれた布団の上で扇風機に当たりながら寝転がる。
「逆上せてたなら言ってよ。すぐに上がったのに。」
気を失っている間に頭や体も洗ってくれていた様でサッパリしていた。
「気づかなくて…ごめん…。」
「いいけどさー。」
さっきよりも体の怠さは無くなってゆっくりと起き上がる。
「もう寝ようか。」
「え?」
花の言葉で不意に声が漏れる。
もう寝るの?
今日はするのかと思っていたから心の準備は済ませてあった。
後からそう思い、顔がまた熱くなる。
「寝ないの?」
「あ、えっと…。」
「もしかして…。」
ずいっと顔を近づけられ、反射で体を引く。
「…エッチしたかった?」
「や、その、えっと、」
心を読まれ、しどろもどろになりテンパる。
「そのするのかなーって思ってたから心の準備してきたというかのぼせたけどもう大丈夫っていうかだるくないというかなんというかそのしないの?とか思ったりしてでも花が寝るなら寝ちゃおうかそうだ寝よう忘れようあははははハハハハハハハ!!」
自分でも何を言ってるのか分からない。
ただひたすら変な事言ってるのは分かる。
「待って待って。」
花が宥める様に抱きしめて背中をポンポンと撫でる。
後から自分の発言を見直し自ら墓穴を掘った事に気づく。
「落ち着いてください、虎生さん。」
「ううぅぅぁぁ…。 」
ギュッと花の浴衣を掴む。
「深呼吸深呼吸。ほら吸って。」
「すうぅぅ…。」
「吐いてー。」
「はー…。」
「はい吸ってー。」
「すうぅー…。」
「吐いてー。」
「ふぅ…。」
少し気を取り戻し、顔を赤くしながら花を見る。
「本当にエッチしたかったんだね。」
「うっ…そりゃ…まぁ…。」
恥ずかしがりながら小さい声で返事をする。
「…無駄な気遣いしちゃったな。」
「え?」
「海にいる時も中々手出させてくれなかったし、温泉でも若干避けられるし、いけるかなと思ったら逆上せるし…。」
「それはごめんなさい…。」
海の時は反省しないけど温泉の場合は反省する。
無駄に緊張してテンパった俺が悪い。
しょぼんとすると花は触れるだけのキスをして優しく微笑んだ。
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