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お友達
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ファミレスでたらふく食べた俺達はゲームセンターに来ていた。
「プリクラ!プリクラ!」
「待て待てプリクラ行くなら大谷と鷹野にちゃんと聞け。」
「プリ撮ろ!」
「いいよ。」
「虎くんが行くなら俺もいいよ。」
何だかんだ晶子ちゃんに振り回されているが、この雰囲気が楽しかった。
『彼氏』としての剣も見れて面白い。若干親っぽい所もあるけど。
「1人100円なのだ!」
「お前ちゃんと計算できたんだな。」
「偉いでしょ!」
「うん、偉い偉い。」
1人分の金額を計算して褒められる高校生初めて見た。
花を見るともう警戒はしていないようで安心するが、若干呆れ気味になっている。
『画面の赤い線に合わせてね!』
「プリクラとか初めて撮るなぁ。」
「ああ…虎くん…。」
「鷹野お前友達…。」
「う、うるさい!!」
「私も友達いないよ!」
「あ、ごめん…。」
晶子ちゃんのまさかのカミングアウト。
俺でも剣とか…剣とか…友達いるけど、晶子ちゃんいないんだ…。(2人共剣しかいない。)
「だから今日嬉しい!友達2人できた!」
ニカッと笑う晶子ちゃんに俺はまた感動しそうになる。
なんて健気な女の子なのだろう…。
「え、俺も友達なの?」
「ちょ、花空気呼んで!」
「俺からも頼むから友達になってやってくれ…。」
ほら!花の言葉のせいで剣がしょぼんとしてる!
晶子ちゃん全く気にしてなさそうだけど剣が気にしてるから!!
もっと自分の発言に責任持って!
「…友達になれて俺も良かったー。(棒)」
「花斗くんも虎生くんもいい人!とっても似合ってる!いい恋人同士!」
「俺この子と友達になれて良かった河龍さんいい人。」
「切り替え早くない?」
「撮るよー!」
強いフラッシュが飛んで、皆で笑い合った。
やっぱり今日来て良かった。
また遊びに行きたいなぁ。
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