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人恋しき
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「おはよ。剣。」
「おう…ってすげー暗いけど。どうかした?」
剣が心配そうな目で俺を見つめる。
俺からしたら普段と変わらないけど、剣から見る俺は凄く暗いらしい。
「え?普通だけど…。」
「いやそんな風に見えねーよ。」
「何でだろ…?」
「知らんわ、大谷に聞いとけ。」
「そんな事聞いたら心配して今日中に帰って来そうなんだけど。」
_____
「暇…。」
普段は昼休みも放課後もその後も花がいたから暇を潰せたのに、これから遠分は耐えなければいけない。
剣も忙しそうだし。(教師に呼び出しされた。)
「早く帰ってこないかな…。」
机の上でぐったりと身を倒す俺の近くにゆっくりとした足音が近付く。
「虎生。」
何だか懐かしい声に閉じていた瞳を開けた。
「んー………りゅ、う…や…?」
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