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side 嶺
僕は今閉じ込められてる。
どのくらい前か忘れたけど叩かれて頭を打ってそこから目覚めたらここだった。
早くここから逃げてお母さんところに行かないと
お母さんはいつも俺を必要だって言う。他に僕を必要とする人はいないだけどお母さんは俺を使ってくれる。僕の唯一の大切な人。
ここに来てからぼんやりしてあまり記憶がない。
白い服とピンクの服着た大人がずっとずっと僕を見張ってて、帰してと言っても帰してくれない。何をされるか分からない。ここに来て何日だったんだろう。
分からないだけど早く帰らないと。待ってるから。
白い服の人が来た。帰れると思ったけど違うくて閉じ込められる場所か変わってからほぼ毎日くる人。ひなせって名前らしい。
僕を外に出してくれるらしい。
「じゃあちょっと気分転換にプレイルームでも行こっか!」
外に行けるの?帰れるの?
その人はちょっと待っててねと言って部屋に鍵をかけ、どこかに行った。
窓から外を眺めてどうやって帰ろうかと考えていると後ろから誰かの声が聞こえた。
「あんたはもういらない子なんだよ」
「いい加減気付けよ」
パッと後ろを振り返ってもだれもいなかった
「だれ?だれ?」
「お母さんはお前のこと必要なのになぜ迎えに来ないの?
おかしくね??」
ゲラゲラと笑い声も聞こえてくる。
「なぜお前は生きてるの?不必要なのに。いらない子」
色んな人の声が聞こえる。1人じゃ無い。なのにどこにいるか分からない。
「違う、よ、違う、違う」
「ゴミ、ほんといい加減にしろよ。」「邪魔」
「しね。」
沢山の人が一斉に喋って頭はどんどん混乱していく。膝を抱え込んで地べたに座った。声は聞こえなくなったけど頭はもっとパニックになって汗が止まらない。怖い。違う。嫌…
すると鍵が空きドアが開いてあの医者が来た
「おまたせ!どうしたの!?」
ハッとした。ちゃんとしないと。怒られる。
「なんでもないです。ごめんなさい、ごめ…なさい。」
「僕に合わせて息をして!ゆっくりでいいから、しんどいね~大丈夫だよ治るから大丈夫大丈夫。」
あれ息ができない。どうやるんだっけ。あれ死ぬのかな。死んだ方がいいのかな。あの人達が言うことは本当のこと。ごめんなさい。
大丈夫とこの人は言うけどなにが大丈夫なんだろう。
なんだかふわふわしてきた。
今日はしんどくて抵抗も何もせずその人に身を任せた。
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