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壊れた心
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それから、俺は毎日のようにリスカをした
サヨナラしたはずなのにキヨに合うたび心の奥から溢れてしまいそうになるから
それが 気持ち悪くて、自分が嫌になってリスカを繰り返した
何度も何度もキヨへの想いに蓋をして見て見ぬふりをしてきた
左手首、右手首、足首、太股、脇腹、色んな所を傷つけて、キヨへの想いを捨ててきた
それでも、また、溢れて…
フジ「もう、つかれたなぁ…」
キヨたちの前では普通にしている
心はもう、ぼろぼろなのに
平気なふりして自分を演じてる
皆も俺の事嫌いなのによく一緒にいて笑ってられるよなぁ
俺はあの日から誰も信じられなくなった…
本当に笑う事も出来なくなった
作った笑みを貼り付けた仮面を外せなくなっていた
それなのに、まだキヨへの想いだけは消えてくれない
それからなにかを口にすることさえ出来なくなっていった
今では水を飲むのが精一杯だ
食べてもすぐに気持ち悪くなって吐いてしまう
当然だけど、誰が見ても分かるくらい痩せてしまった
皆心配してくれる…
ホントはそんな事思っても無いくせに…皆口ばっかりなんだ
誰も俺の事必要としてくれないじゃないか
リスカはまだ続けている
俺が生きてられるのはリスカをしているから…
キヨに想いを告げなくていいのはリスカのおかげ…
キヨにこれ以上嫌わずにすむ
ははっ…嬉しいはずなのになんでこんなにも胸が痛いんだろう
胸がズキズキして首を締められてるみたいに苦しくて上手く息が出来ない
キヨ、俺さ苦しい事にもう、つかれちゃったよ
もう、いいよね
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