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「美味しー」
「モチモチだね」
「…甘ぇ」
「んとだ、あま」
だけど、タピオカはもちもちで美味しい。
コンビニやスーパーで販売してるで蒟蒻のタピオカも美味しいが、これもまた美味しい。
「そんな甘いの?」
「うん。
一口い……」
知佳ちゃんの質問に吉田は友達に返す様に答え、固まった。
三条、田上、未知子ちゃんも吉田を見た。
一口いる?
そう言うつもりだったのは3人共気付いたし、知佳ちゃんもえ?っと顔をした。
「あ、ごめん…っ。
変な意味じゃなくて、三条達と何時も回し飲みするから…つい…」
「うん。
私も未知子と交換したりするし、間違えちゃうよね」
三条、田上、未知子ちゃんはお互いアイコンタクトを交わす。
付き合う前の両想い期間にきゅんきゅんするのは解る。
だけど、これはその2歩も3歩も前。
というか、知佳ちゃんは吉田に恋愛感情は抱いてないだろう。
もう少し進歩が欲しい様な、このままを見ていたい様な。
「三条、一口交換しようぜ」
「田上のカルピス?」
「そ。
三条のも一口」
交換して飲む2人の隣で、未知子ちゃんと知佳ちゃんも交換していた。
ぽつん…と佇む吉田は上の空でやってしまったと反省している。
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