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こんな所で、しかも学園祭で人も多いのに流されてしまう。
何時このトイレに人が来るかもしれない。
これなのに、もっとを求めてしまう。
何度もキスされ心も身体も長岡を求める。
いやらしい身体だ。
はしたない。
「これ、なーんだ」
そんな三条の目の前に翳されたのは携帯用ローション。
全て、長岡の手の上の話。
「……ろーしょん」
「正解。
じゃ、なんに使う?」
なんにって、そんなの…
「…………せ、く…す」
「そ、正解」
「あの…」
「んー?」
「……腹、なにもしてなくて…だから、汚い…です…」
嫌なら鍵を開けてこの空間から出れば良い。
でも、それをしないのは三条も少なからず期待してるから。
それなのに、会えるとも思っていなかった三条はなんの用意もしていない。
腹の掃除も拡張も。
セックスは出来ない。
「挿入はお預け?」
「…ん、」
「遥登は綺麗だけど?」
「……だって、腹…」
「じゃ、挿入は後で、な?」
後で…
生唾を飲み込むと、弧を描く形の良い唇にキスをした。
「でも……俺も、触りたい…です」
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