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「お待ちどうさま。
熱いから気を付けろよ」
「ありがとうございます」
焼きうどんが盛られた皿を目の前に置かれた三条はに更に笑みを深めた。
熱々の味噌汁はインスタントだが、そんな事は関係ない。
「美味しそうです!」
「大袈裟だな。
こんなの炒めただけだろ」
「正宗さんが俺の為に作ってくれたんですよ。
それだけで嬉しいです」
三条もバイトで立ちっぱなしだったが、長岡だって休日出勤をした。
疲れているのはお互い様だ。
それなのに風呂であたたまっている間に飯の準備をしてくれて、風呂から出れば髪を乾かしてくれて、飯が目の前に運ばれてきた。
そういう小さな事でも気にかけて貰えている事が嬉しい。
自分が頭の片隅にでもいる証拠だから。
明日は自分がすると言うと、一緒にしようなとまた甘やかされる。
ありがとうございますときちんと感謝の言葉を伝えられ、どういたしましてと返ってきた。
「いただきます」
「いただきます」
味噌汁で腹をあたためてから、美味しいうどんに舌鼓を打った。
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