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一緒に寝ると言ったが少しだけ仕事を片付けたい。
少しだけ手を付けてキリが良いところで約束通り昼寝だ。
そっとベッドを抜け出て床に足を付けるとひんやりとしている。
丸くなって毛布に埋もれる三条を振り返り、あたたかそうなのを確認してから寝室を出た。
あたたかなお茶を片手にノートにマーカーラインやペンを走らせ、古典と本と恋人の事でいっぱいの頭にどんどん詰め込んでいく。
目標だと言って貰ってから背筋が伸びた。
真っ直ぐ、愚直に古典と向き合う。
ただ古典が好きだとロマンだと思い、それから離れられなかった長岡にとって三条の言葉は光だ。
あたたかく明るく、そして眩しい存在。
三条が傍に居てくれれば道を誤る事はない。
教師の仕事もそうだ。
三条が自分から何かを吸収し、なりたいと言ってくれた事がとても大きい。
同じ職業に就いたら時に恥ずかしくない様にいたい。
もっと頼って貰える様にいたい。
頑張る事なんて当たり前だ。
生徒達は当たり前に頑張っているのだから、教師の自分がダラけていては恥ずかしい。
ふと表情を崩た。
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