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後ろめたい感情
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「あちこち傷だらけ。うつろな目。髪ぼさぼさ。夢も希望もないってか? いいね、めちゃくちゃエロい」
聞き覚えのない声。
ネクタイの色で学年を確認しようと視線を上げて首元を見たが、無い。ネクタイどころか、ボタンすらほとんどしていない。
「無反応か。いい態度だ。嫌いじゃねぇ」
無造作に開け放たれたシャツの間からわずかに見えたのは胸板。弾力を感じるほど引きしまった筋肉に、たまらなく“雄”を感じた──。
後ろめたい感情が胃液のようにこみ上げてくる。押し戻そうとした瞬間、
「お前、ゲイだってマジ?」
「──っ!?」
言い当てられたショックで視線を上げていた。
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