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重なる引き金
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「あ、誰かに見つかっても知らん顔できねぇようにオレも服脱ぐか。そうすりゃ安心してヤれるだろ?」
関口聖はシャツを素早く脱ぐと適当に丸め、僕の口元にあてがった。
「噛んどけ」
おしげもなく裸になった彼に、僕は泣きながら魅入られてしまった。
血色のいい肌。
ひきしまった胸板。
ぶっくりと硬そうなコブの浮かぶ腕。
軟弱な僕にはない、男らしさ。
いやだけど、思い出してしまう。
地獄の日々の引き金となった画像のなかには彼そっくりな身体もあった。
触ることのできなかった憧れが目の前にある──。
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