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溺れそうな感覚※
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「んっふ、ン、んんっ!」
泣き喘ぎながら考えていた。
──死ぬときってもっと痛いんだろうか。
ずっと死のうと考えていた。
屋上から身を投げれば終わり。自分という汚れた存在がこの世からいなくなる。
そんな退廃的な希望で頭がいっぱいだった。
頭のどこかでは、他人事だった。
だから、いつまで経っても死ねなかった。
死ぬのが嫌だとも言えなかったのも、きっと──。
「──っふ!?」
かたくなに拒絶し続けていた入口が、ついに異物を飲み込んだ。ずるん、とあまりにも勢いよく滑り込んでくる。
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