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出来事
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正「……あのね、凛くん確かに、君の言うとおり、もっと早く君達に会いに行くべきだった。私は君達に会いに行く勇気が私にはなかったんだ…それに…」
凛「…言い訳なんて聞きたくない!!!」
正「すまないッ、無神経な事を言ってしまった、でもお願いだ…私の話を聞いてくれないかい?私の話を聞いてから、君に決めて欲しい、頼む…」
凛「……ッ」
とても悲しそうな顔をして懇願している、正信さんの顔を見て俺は、我に返った、…なんて、情けないんだろこの人だって訳がある筈だ…聞きたくないからって耳を背けてはいけない…。
俺は…正信さんを見上げながら小さく頷いた。
正「ありがとう、まずは君達に会おうと思った経緯を話すね……5年前の出来事でね、消息不明だった、君のお母さんから連絡がかかってきたんだ。」
凛「消息不明??」
正「そう、妹は私にだけ好きな人が出来たから家を出ると言ってね、他の人は何も聞いてないから、いきなり家出したと思ってね、それはもう大騒ぎだった、」
凛「…止めなかったんですか?」
正「止めたよでもね、妹は頑固者だからね、こうと決めたら絶対考えを曲げないんだよ」
凛「…そうですね」
確かにそうだ、母さんは頑固者だ、一度親父の事がまだ好きなのかと、聞いたことがあるが、殴られても、酷いこと言われても、親父の事が好きだって言ってた。
一度好きになったからには、最後まで好きでいたいとまで言っていた。
正直俺は母が嫌いだった、こんな辛い思いまでしているのに、まだ親父を好きで、しかも俺達が殴られていても気に求めずに仕事に出掛けて行く母を見て心から憎んだ。
さっさと追い出せばいいのに、俺と奏で母さんとで三人仲良く、暮らした方が幸せなのに、それなのに…母は俺達なんかよりもあのクソ親父といる方が幸せなのだ。
だから、母はお金で父を繋げようとしていた。
でもいくら母が父に貢ごうと、父は顔だけは良かったから、そこらへんの女にまで、貢いで貰って浮気していた。
父からの愛なんてどこにも無いのにまだ母は笑って好きと言っていた
その時の母の目を見て俺は嫌悪ではなくて恐怖を覚えた。
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