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ツナクレープに拘るハル-1
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獣人誘拐を企んだゼロが逃げてしまったので、誘拐が再び起こらぬとも限らず、大陸全土にも注意を促す勧告が出された。
国王は成人をしているとはいえ大切な我が子である第三王子・ダニエルの護衛を強化するようにと王命を出し、彼に特別な近衛騎士を数名つけることを提案した。
身体能力に長けている獣人を、人間が狙って誘拐する事件は昔から多発しているが、優秀なフジョーシ国の騎士団が犯人を捕らえて大事には至っていなかった。
「ダニエル殿下は顔もお綺麗だから、過去に何度か連れ去られそうになったことがあるからな」
「国王陛下も心配しておられることだろうよ」
ゼロと、彼が慕う黒幕は、獣人を仲間にしようと躍起になっており、王子という身分に優れた身体能力を兼ね備えたダニエルが狙われるであろう事も想定内だ。
騎士達の話を聞いたハルは、そこで初めてダニエルが、人間である国王と獣人の母親から生まれた子供なのだと知った。
「あれ?でもダニエル殿下はケモ耳は無いよね?」
食堂で夕食をとっていたハルが疑問に思い、大根の梅肉和えをシャクシャク噛みながら質問すると、周りの騎士達が当然のように口にする。
「ダニエル殿下は魔力が高いお方なので普段は獣耳を隠すことができるんだ。勿論尻尾も隠しているんだけどな」
「ええ?隠してるの?勿体ない」
「そう言うハルだって尻尾は隠しているだろう?」
サラリと言う騎士達は何気ない会話なのだろうがハルにとっては一大事である。
勢いよく立ち上がったハルはガタンと椅子が倒れるのも気にせず、フンスとお尻のあたりに力を込めた。
するとハルの尾てい骨から彼の髪と同色の緋色の毛に覆われた尻尾がニョキっと現れて、感動のあまり軽くパニックになる。
「僕にも尻尾が!モフモフだよ!モフモフは正義だ!モフモフばんざーい!」
嬉し涙まで零しながら派手に喜ぶハルを見て、知らなかったのか……ハルってバカなのか?と騎士達が内心で呟いたのは内緒である。
「戦いや生活するには邪魔になるからって隠してる獣人が多いんだよ。でも将来、恋人ができたら尻尾をブラッシングしてもらえばいいよ」
テッドの言葉に皆が頷くと、ヘンリーが言葉を添える。
「尻尾をブラッシングする行為やけど、獣人の間では一番の愛情表現なんやで」
ヘンリーもジュリアスの尻尾を定期的にブラッシングしていると聞いて、興奮気味にリバーダルスを見たハルは、自分も優しくブラッシングして貰う姿を想像してニヤけた顔になり、その顔を向けられたリバーダルスはソワソワしながら食事を続けた。
夕食が終わると当たり前のようにリバーダルスの腕を掴んだハルは、一日長かったなあと肩をパキパキ鳴らしながら自分の部屋へ招き入れる。
「疲れているなら、褒美は後日でも良いんじゃないのか?」
リバーダルスは諦め半分で一応提案しては見たが、あっさりと却下されてしまい、ハルに導かれて寝台に腰をかけた。
「さあ団長。下半身は裸になって下さいね」
本棚に飾られていた保存容器を持ち出したハルは、いつになく強気でリバーダルスに指示を出す。
元々男気のあるリバーダルスは何度も見られているので今更恥ずかしがることも無いだろうと自分に言い聞かせ、潔く衣服を脱ぐとハルの愛撫を待っている。
「それは何だ?まさかスライムでは無いだろうな」
「そのまさかですよ。研究熱心で有名な魔術師のレオに貰ったんです。……今から団長のお尻の中を綺麗に掃除してもらいますからね。リラックスしてください」
慌てふためくリバーダルスを寝台に転がして長い脚を大きく広げて持ち上げると、未使用で桃色に色付く蕾が丸見えになった。
容器から取り出した水色のスライムを蕾に近づけると、細長く変化してムニュムニュと潜り込んでいく。
「はっ、あぁ、何をするんだ……んあ」
初めての異物に困惑したリバーダルスが脚を閉じようとしたので、土魔法を使って窓際の植物からツルを伸ばし、やんわりと足に巻きつけてから再び広げて固定する。
「前立腺マッサージをする為の準備ですよ。そこに刺激を与えれば、激しい快感を得ることが出来ますから、期待してて下さいね」
にっこり微笑んだハルの意図がわかり、反撃しようともがくが脚はツルで固定され、スライムの侵入で若干気持ちが良くなったリバーダルスは抵抗が出来ないでいる。
「綺麗になりましたね。さあ、スラちゃん容器に戻って」
ハルが声を掛けるとピンク色に変色したスライムがリバーダルスの後孔から出てきて保存容器の中へ戻って行った。
「スライムだからスラちゃんなのか?……単純すぎてハルらしいな」
「あれ?随分と余裕じゃないですか。これから射精では味わえないほど気持ち良くしますからね……声は我慢せずに出して下さい」
いきなり指を突っ込むのは痛みを伴うが、スライムが徐々に肥大していったおかげでリバーダルスの後孔は程よく筋肉が解れている。
ハルは傷をつけないように気をつけながら指を二本挿入すると、柔らかくなるまで念入りにマッサージをしていった。
「はっ……なんか、変な感じがする……あっ」
「痛くはないでしょう?その変な感じがそのうちとてつもない快感に変わりますからね」
リバーダルスがリラックス出来るようにと柔らかい声をかけながら、そっと穴の中を探り始めた。
お腹の方へゆっくりと指を曲げると緩くコリっとした感触に気がついた。
「ふぅ。前立腺を見つけましたよ」
ハルは満足するとその部分を軽く叩きながらリバーダルスの反応を見る。
「あぁぁぁぁ!……ハァハァ……んんっ」
「気持ちが良いんですね。いい感じです」
再びコリっとした箇所を優しく押したり、小刻みに指を震わせてバイブのように動かしながらマッサージを続けていく。
「はぁ、あっ、っ、あぁぁぁ。ハル!立っていられなくなる……あぁ、んっ」
「大丈夫ですよ。今は寝転がっているのですから力を抜いて下さい」
括約筋を痛めてしまわないように充分に気をつけながら穴の中を愛撫していくと、リバーダルスの喘ぎが大きくなっていく。
「あっ、やばいハル!ダメだ!ああああああああぁぁぁっ」
一層激しく喘いだリバーダルスは足を痙攣させながら、精子を出すことなくイってしまった。
「上手にイけましたね。これがドライオーガズムですよ」
「はぁはぁはぁ……こんなの初めてだ……はぁはぁ……ゾクゾクして……怖かった」
土魔法を解いてツルから解放すると、腰砕けのようになったリバーダルスは、激しく呼吸をしながらぐったりとシーツの上で脱力した。
「すみません団長。どうしても気持ちよくなって欲しくて頑張りすぎちゃいました……体を拭きますのでゆっくりしていてくださいね」
ハルは予め用意していた熱湯が丁度良い温度に冷めているのを確認すると、タオルを浸して固く絞り、リバーダルスの汗ばんだ顔と体を丁寧に拭き取っていった。
「はぁ……今日のお前は、少し……意地悪だ」
「そんなことないですよ……大好きです団長」
ハルは過去の事とは言えリバーダルスとジュリアスが愛称呼びをしている事に腹を立てており、ほんの少しだけ意地悪な気分になっていたのだが、見抜かれた途端焦ってしまい、愛の言葉を降らせて誤魔化すのに必死だった。
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