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国王毒殺!?-2
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「あははっ。僕のチートまじやばい、凄すぎて自分でも驚きだね」
魔力の残っている者全てを集めてハルに回復魔法をかけ続けた翌朝、あっさりと元気を取り戻したハルの言葉に疲労感MAXで対応していた魔術師達は、安心と驚きを同時に表情に表すという器用な芸当を見せながら、次々と倒れて行った。
「あー、これは僕のせいだから責任もって回復するよ」
眉を八の字に寄せて困った顔をしたハルは、脅威の回復力で完全復帰を果たしていたので、魔力切れを起こして倒れてしまった魔術師達を余裕で復活させていった。
「ハルの魔力ってえげつないよね」
ボソリと呟いたルピの声に、モナも何回も頷いて肯定していた。
国王の命が救われたことと、ハルという大切な仲間を失わずに済んだ騎士や魔術師達は、嬉しさと共に一歩間違えれば恐ろしい結果を招いていたかもしれないという恐怖の感情が入り乱れ、皆情緒不安定になりかけている。
いち早くハルの回復魔法で元気を取り戻したモナを始め、ルピとテッドが皆の心のケアに勤しんでいる間、リバーダルスはハルの存在を心から感謝し、一目も二目も置くことになった。
その後、追って沙汰を出すと言いおいて牢に入れていたゼロを王宮の広間に連れてきたのだが、相変わらずふてぶてしい面をしており黒幕の名前は明かさないままである。
「うーん。こういう人って何をしても自白はしないと思うよ。余程の忠誠心があるのか、黒幕を愛してしまった哀れな罪人ってところかな?」
ハルの言葉にゼロの顔が苦痛に歪み、今までの平然とした余裕さがきれいさっぱりと抜け落ちた。
国王もゼロから情報を得るのは不可能だと判断していたため、せめて罪を償わせることにした。
「たとえ未遂であろうとも王族の暗殺は死罪である。よって後日、悲しみの丘にて処刑されることになる」
国王の右腕である宰相のサイモンが淡々と言い終えると、再び憎々しげな顔をしたゼロがスティーブの顔を見ながら口を開いた。
「いいことを教えてやろうか?国王はジワジワと苦しめながら殺すために毒を調合し直したんだぜ。あまりにもノボルが呆気なく死んだからな。へっ」
「ノボルを……殺したのはお前か」
表情の無いスティーブの顔が般若のように歪み、怒りをあらわにしながらゼロへと静かに問いかけた。
「あぁ。あいつは俺達の計画に気がついたからな。間抜けな顔をしながら案外鋭いのが命取りだったぜ」
非情なゼロの言葉にその場にいた全ての者が怒り、貴重な洗浄師であると同時に大切な仲間であったノボルの死を嘆いた。
スティーブは怒りと悲しみの混ざった苦しげな顔でしばらくその場に立ち竦んでいたが、国王・ミカエルと目が合った瞬間、悲鳴にも似た声を上げた。
「国王陛下っっっ!!!!!」
国王・ミカエルも取り乱さぬよう歯を食いしばり、充血した目でスティーブを見つめると、深く頷いて言い放った。
「成敗(せいばい)!」
「はっ!」
国王から許しを得たスティーブは胸元に常備していた刃先の鋭い短刀をしっかりと握りしめると、ズサッとゼロの首に切り込みその場で死刑が執行された。
「しかし、僕達の国ですらなかなか口にしない『成敗』なんて言葉をよく国王陛下がご存知だったね」
ハルの疑問に答えたのはノボルの恋人であり、婚約者でもあったスティーブだった。
「ノボルと国王陛下は茶飲み友達でした。時代劇好きなノボルとはよく話をしていたんです」
遠い過去に思いを馳せたスティーブの目は遠くを見つめているが、ハルはその視線の先にノボルが居るのだと確信している。
「奴を成敗したからってノボルが帰ってくる訳では無いのですが……無念は幾らか果たせた気がします。しかし、黒幕がまだ見つかって居ないので……これからも追い続けますよ」
スティーブの苦しげな声を聞きその場の者達は気合を入れ直し、より一層の黒幕探しに力を注ぐことを、国王と被害にあった者達へ新たに誓った。
その夜遅くハルの部屋を訪れたリバーダルスは手土産にロビンの店のツナクレープとハルが好きそうな星型のクッキーを持参していた。
忙しい間をぬって馬を走らせ、リバーダルス自らが購入して来たものだ。
「ハル!なんとお礼を言って良いものか……心から感謝する」
「国王陛下がご無事で良かったです」
「あぁ。それにハルが無事で本当に良かった」
手土産を近くのテーブルに置いたリバーダルスはハルを抱き寄せてしっかりと包み込んだ。
どちらからともなく唇を寄せると激しく舌を絡めて熱い口付けを交わす。
「褒美だなんておこがましいが、ハルの好きにしろ」
「団長……最後まではヤりませんので、こちらへ来て下さい」
オスの目になったハルはリバーダルスの腕を取って自分の寝室へと促し、寝台へと導いた。
ハルが衣服を脱いでいくと、リバーダルスも自ら脱いで床に落としていく。
「団長、後ろ向きで四つん這いになって下さい。嫌なら断ってくれて構いません」
「いや、やる。……これで良いか?」
ハルの言葉に素直に従ったリバーダルスはよく引き締まった美尻を向けて、振り向きながらハルを見上げた。
「うぅ。破壊力が凄まじいですね。大丈夫ですよ」
ハルが今から行おうとしているのはバックからの素股だ。
しばらく弾力のある臀部を撫で、揉みほぐして感触を楽しんだ後、リバーダルスの股の間に自分の勃ち上がった陰茎を滑り込ませて足を閉じさせた。
「ふあっ、……んっ」
滑り込ませた際にこちらも既に勃ち上がった陰茎が刺激されたようで、リバーダルスが艶のある声を上げる。
ハル目線からは本当に挿入しているかのように見えて、興奮したイチモツが更に膨れ上がって相手のモノまで圧迫する。
「団長……これを素股って言うんですよ。こんなに気持ちが良いとは知りませんでした」
「あっ、そうだな……俺も、んっ、良いぞ」
ゆっくりとハルが腰を動かして擦り合わせると、すぐにでも射精しそうなほど気持ちが良い。
ハルは寝台の上に準備していた潤滑剤を足しながら滑りをよくしていく。
腰の動きを巧みに変えリズムに変化を加えると、リバーダルスの腰も緩やかに動きだした。
「あっ、あっ、あっ、……ハル!」
感度が上がるまで緩やかに動いていたハルが焦らしていると思ったリバーダルスは、振り向いて訴えるように見つめてくる。
ハルは腰の動きを速めていき強めの刺激を与えていく。
「団長……好きです」
立派な体格のリバーダルスへもたれ掛かりビクともしない逞しさに再び興奮を覚えたハルは、体重を預けて二本の陰茎を両手で包み込み腰の動きに合わせてシゴいていく。
「はあ、ハル!……出そうだ!!」
「はぁはぁ……僕もです……一緒にイきましょう!団長!!」
更にスピードを上げて力を込めて擦ると二人同時に精を吐き出した。
呼吸が乱れて荒い息をしながらも、ハルはリバーダルスの鍛えられた背中へたくさんのキスの雨を降らして、幸せなひと時を味わった。
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