アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ハルの力の源-2
-
貴族の別荘は部屋数が多いので、雑魚寝ではなく二人部屋を割り当てられた。
「団長と副団長はいつも通り一人部屋なんやろ?これから忙しくなるやろし、今のうちに行っておいでや」
同室になったヘンリーが、寝支度を整えたハルに大胆な提案をしてきたので驚いたものの、確かにリバーダルスの聖水(精液)を飲めば普段の何倍もの力が漲ると思い、ニヘラとひと笑いしたあと彼の部屋へ移動した。
「団長……起きてますか?」
「あぁ、考え事をしていてな……入っていいぞ」
魂の番と判明してからは自覚はしていないだろうが、何気にハルには甘くなるリバーダルスが、直ぐに扉を開けて中へと促してくれた。
一応寝台には入っていたのかシーツが捲られており、リバーダルスも寝間着代わりのバスローブに着替えている。
「へーデル村を出てから王宮にはマメに報告をしているのだがな、魔鳩を使って戻って来た返事がどうも陛下らしくないんだ」
湖の『邪心』はかなりの大事だ。
本日の『呪術解除』にしても今後の黒幕の行動が心配される。
しかし魔鳩から聞こえる声は、確実に国王・ミカエルのものだが、指示する内容が随分と生ぬるく、王都への帰還も急がず普段通りの日数をかけて、ゆっくり戻って来るようにとの返事が来た。
「かなり妙ですね……国王陛下は『誰か』に言わされているのでは?」
「ハルもそう思うか……何かの条件と交換に無理やり言わされている感は否めないな」
二人の意見は同じものだが、言っていてゾッとする話だった。
黒幕が既に動き出しているのなら一刻も早く王城へ入り、対策を練らなければならないだろう。
「ハルは行き先……つまり受け入れ先の無い場所への転移も可能だったな」
「はい!自分が居た場所、もしくはそこに居た者の記憶があれば魔法陣は発動します。……団長、やはり此方の予定通り明日の朝、僕の魔法陣で王城に戻りましょう」
「助かる。だが、念の為王城から少し距離を置いた場所を設定して欲しい」
ジュリアスの情報から黒幕は王宮に出入りの出来る身分だと分かっており、直接王城内へ戻ってまんまと罠に掛かる訳にはいかないと説明したリバーダルスに、ハルは深刻な顔で頷き了解しましたと答えた。
ここまでハル達を運んできてくれた馬は、フジョーシ国の全国に支店を構える貸馬商会グーテン支店へ返却済みだ。
「馬は念の為に借りて王都に着いた後、信頼の出来る者に預けるつもりだ。それから数日を置いて貸馬商会王都本店へ返却してもらう」
ここを発つ際に再び借りることになった馬だが、ハルの魔法陣で帰るのであれば本来なら必要は無い。
しかし魔鳩で国王よりゆっくり帰ってくるようにと告げられたからには、そのフリをする為再び馬を利用して帰るように見せかけることにした。
「団長……きっとこれから黒幕との直接対決が待っているはずです。僕に力を与えてくれませんか……こんな穏やかな時間を次に取れるのが何時だか分かりませんので……」
「俺に出来ることならなんだってやってやるさ。力とは?魔力はお前の方が上だと思うぞ」
「貴方の聖水(精液)を飲ませて下さい。ヘンリーから魂の番の体液は、互いにとっては桁違いの力を与えるものだと聞きました」
「……っ!……そうか、分かった。好きにしろ」
リバーダルスは潔く立ち上がると一気にバスローブを脱ぎ、自ら寝台に横たわってハルに手を差し出した。
リバーダルスのアクアブルーの瞳が潤んで壮絶な色気を放ち、それに魅入ったハルの股間は既にカチカチに膨らんでいる。
互いの体からは二人にしか感知できない程の、懐かしい様な切ない気分になる香りが漂っており、泣きたくなるくらい愛おしくなる。
「団長から寝台に誘って貰えるなんて……夢みたいです」
ハルも性急に寝間着を脱ぐと、リバーダルスの手を取り寝台に上がって、彼の長く引き締まった脚の間へと体を滑り込ませた。
「ジュル、ジュボジュボ、ジュッポ」
「あぁぁぁぁ、ハル……お前のも寄越せ」
ハルが丹念にリバーダルスの男根を唇で愛撫していると、形の良い腹筋をうねらせて上体を起こし、ハルの脚を自分の方へ引き摺り寄せて体を捻り、躊躇うことなく先走りの溢れ出る股間に顔を埋める。
いわゆる横向きシックスナインの体位になった。
「あっ!そんな!団長やばいですって!……くっ、気持ちが良すぎます……はぁはぁ……あぁ!!」
ハルの喘ぎが激しいので少し刺激を緩めると、何とか持ち堪えたハルが再びリバーダルスの男根をしゃぶり出し、上手く高め合って互いの口内へ欲を放ち全てを飲み干した。
「ハル……、俺にも力が漲ってきた。俺達は紛れもなく魂の番だ……なぁ、続きを、してくれないか?」
「っ!もちろんですよ、団長!……好きです!」
いつになく積極的なリバーダルスの後孔を丁寧に解した後、再び勃ち上がった肉棒を埋め込んで熱烈に絡み合った二人は、色んな体位を楽しみながら互いの体を貪った。
「んっ、くはっ……どこで、そんな動きを学んできたん、ですか……ぁあ」
「我々も、あっ……性教育は……んっ、はっ、受けているから、な……あっ」
寝台の上で胡座をかいたハルの上に跨り、対面座位で抱きしめ合った二人は、呼吸を乱して甘い水音を立てながら交わっている。
自分の一番感じる奥の部分へハルの肉棒の先を擦り付け、息を弾ませながら腰を振り続けるリバーダルスは、この上なく色っぽい。
性に関して実践の経験がない彼は天性のカンの良さで、色欲がそそられる腰の動きをマスターしていた。
番の匂いを嗅いで官能を刺激されたハルは、脳が痺れたような感覚になり、快感の強さに男根の質量も増して一回り大きく膨れた。
「体位まで、はっ、教えるなんて、んっ、進んだ教育、ですね……うっ」
「はっ、んぁぁあああっ!ハル……あっ、あっ、ああっ……くぅ」
リバーダルスの肉壁が絡み付く様にかさを増したハルの分身を包み込むと、きゅうっと締め付けながら、漏れ出すように精液が零れてイってしまった。
「くぅ、凄い、締め付けです、ね……ぁあ」
ピクピクと痙攣して中イキが続いているリバーダルスの背中を優しく撫でたハルは、まだまだ足りないとばかりに彼をシーツの海へ寝かせると覆い被さって唇を舐めながら律動を開始する。
「ふっ、あっ、まだ……イってる、から……あぁ」
掠れた声で訴えるリバーダルスの陰茎もへそにくっついて硬さを保っており、下腹でその存在を確かめながら、野獣と化したハルは奥へ奥へと欲を突き刺していく。
感じ過ぎて声が出せずに吐息で喘ぐリバーダルスを愛おしく見つめたハルは、彼のイキ顔を満足げに眺めると、悦びを噛み締めながら最奥で果てた。
精液まみれになって気絶するかのように眠り込んだ二人は、夜明け前に目を覚まして熱い口付けを交わした後、表情を引き締めて凛々しく微笑むと、必ず黒幕を討ち取ろうと決心した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
73 / 81