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け、結婚!?
おとぎ話とかで出てくる、夢のまた夢の、結婚?
俺が?
黒崎さんと????
「んだよ、なに驚いてんだよ」
不機嫌そうに眉根を寄せて俺を見る黒崎さん。
向かい合わせに座り直して、黒崎さんと向き合った
「け、結婚、て・・・」
「役所には婚姻届出せねえけど、裏の人間からしたら関係ねえしな。トップの親父が認めたなら結婚でいいんだよ」
まだ、頭が追いつかない
俺なんかがこんな素敵でかっこいい黒崎さんと結婚していいの・・・?
「んだよ、その顔。俺の事を好きっつっただろーが」
「・・・、・・・・いの?」
「あ?」
「俺なんかが、っ幸せになって、いいの・・・?」
これ以上幸せになっていいの?
結婚ってことは、黒崎さんと家族になっていいの・・・?
家族をもたない、捨てられた汚い俺なんかが
「俺がお前を幸せにする。
愛してる、ユキ」
何回泣くんだろう。
涙が溢れる。
母親に殴られた時にはもう涙は枯れてしまったはずなのに。
嬉しくてそのまま抱き着いた。
黒崎さんは俺が泣き止むまでずっと背中や頭を撫でてくれた。
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