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今日は塾の日だけど、複雑な感じ
何がと言われても困るけど、要するに俺と言う人間を知られてしまったからかもね
誰とでもヤル男みたいなさ
「はぁ・・・・・」
「今から塾?」
「うん」
「そう、気をつけてね」
「わかった」
「燕羽」
「ん?」
「なんでもない、行ってらっしゃい」
「うん」
今日の母さんは落ち着いてるな
少し安心した
そのまま玄関を出て、駅に向かい電車に乗った
夕陽が綺麗だとは思わないし、たまに見るだけ
ビルの隙間から見える夕陽なんて見ても仕方が無いし
「はぁ・・・・」
着いてしまった
いつまでも玄関の前に立っていても仕方が無いしな
そのまま教室に向かい、箱のような場所に入り溜息をついた
個別指導ね・・・・・
別にいいんだけど息苦しい
「先生!」
「今行く」
相変わらず人気者
今日は教えてもらえそうに無いな
仕方が無いので、パラパラ漫画でも描こうかな
「おい!」
「あっ」
「やる気が無いのなら来るなと行った筈だが」
「やる気が無いとかじゃないよ、わからないから」
「なぜ呼ばない」
「忙しそうだし」
「余計な事を気にするな、どこだ?」
そう言って隣に座りまた丁寧に教えてくれた
「わかったか?」
「なんとなく・・・・」
「じゃ、この問題を解け」
「えっ」
「後でまた来る」
「うん」
忙しそうだな
あっちに行ったりこっちに来たり
同じように隣に座って教えているんだろうな
「ん?」
突然スマホが震えた
どうしよう
見たことが無い番号だけど
「どうした」
「トイレいいですか?」
「ああ」
急いで教室を出てスマホに出た
(はい)
(こちらは松下警察です)
(警察?)
(君は息子さんの燕羽さんですね?)
(はい)
(落ち着いて聞いて下さい、さっき君のお母様が首を吊っているのが発見されました)
(え?)
(病院へ搬送するまでもなく手遅れでした)
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
(お手数ですが警察までお願いいたします)
(・・・・・・・・・・・・・はい)
嘘だろ?
だって家を出るときはあんなに・・・・・・
もう気持ちが決まっていたからあんなに落ち着いていられたの?
どうしてっ!!
スマホを握り締めたまま、座り込み泣いた
「どうした」
「・・・・・・・・・・・・母さんが」
「燕羽のか?」
「今・・・・警察から・・・・来て欲しいって・・・・どうしよう、俺っ!行けない・・・・・・死んだ母さんなんて見る勇気なんてない・・・ううっ」
「死んだ?どう言う事だ?」
俺は警察の話を先生に泣きながら話した
「行くぞ」
「えっ?」
「事情は後で話しておくからこのまま来い」
「はい」
母さんが死んだ
首を吊って死んだ
確かにウザイと思った事もあった
だけどっ・・・・・そんなのいやだよ
「大丈夫か?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
優しい手で頭を撫でてくれた
その途端、涙が止まらなくて
「父親は?」
「海外で仕事と言う名の別居です」
「なるほど」
「知らせはいっていると思うけど来ないと思う・・・そういう面倒な事が嫌いな人だし」
「そうか」
どうせ仕事のせいにして来ないのはわかってる
だから母さんは父さんと俺を重ね合わせていたんだ
俺に期待していたんだろう
きっと、父さんの浮気相手も知っていたんだ
警察の前で足がすくんだ
何も悪い事をしたわけじゃないのに、足が・・・・
「行くぞ」
「怖いんだ」
「一人で待ってる母親の事を考えてやれ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「行けるか?」
「うん」
そのまま署内に入ると、すぐに案内された
横たわる母親の確認をしろと言われ、白い布をめくり小さく頷いた
「自殺だと思われます、ご遺体は家へ戻してあげて下さい」
「はい」
でも、どうすればいいのかわからない
何をすればいいのか
頭が混乱して
「お前は俺の車の中にいろ」
「でも」
「いいから」
「・・・・・・・・・・・・うん」
そして先生が全ての手続きをしてくれた
葬儀はやらなかった
そのほうがいいと思ったから
父親はやはり来なかった
次の日、火葬場に行き母親は煙になった
そして俺は一人になった
「父親は?」
「来ないよ、俺働かないとね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
お金もないし、保険も意味はない
自殺だしもうあの家には住めない
「お前がいいのなら家に来るか?」
「えっ?」
「一人にしてはおけないんだよ」
「でも」
「いいから来い、卒業したくないのか?」
「したいけど、したところで意味はないよ・・・・塾もやめないと」
「やめればいい、お前には俺が特別に教えてやる」
「そんなお金はない」
「あれは冗談だ」
「・・・・・・・・・・・・あはっ、ごめん・・・今はうまく笑えないや」
「当たり前だ」
そっと肩を抱きしめてくれた
俺はそのままずっと煙を見つめていた
俺・・・・・・もう何もしたくない
夢とかもないし、やりたいことも無い
俺も母さんのところへ行こうかな
小さな箱の中に入っていた母さんはそのまま先生がお寺へ持って行ってくれた
そうだよね、お墓無いしどうしよう
「燕羽の母親はあの寺で供養してもらえるように頼んでおいた」
「えっ?でもお金」
「ガキがそんな事を気にするな」
「だけど」
「とにかく今日はこのまま家に来て少し眠れ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「眠れないのなら傍にいるから」
「先生っ・・・・・俺・・・・・」
「辛いのはわかるが、強くなれ」
「ううっ・・・・・」
無理だよ
強くなんてなれない
こうして立っているのも必死なのに
「歩けないのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「えっ?」
先生は俺を抱き上げて家まで連れて行ってくれた
すごくおしゃれな家具や照明
「寝室はここだ」
「ありがとう」
そっとベッドの上に寝かされて頭を撫でてくれた
「安心しろ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
でも、ごめんね先生
俺は強くはなれないから
眠ったふりをして先生が部屋から出て行くのを待っていた
そして部屋の中を見渡し、死ねそうな場所を探した
「ここがいいかも」
丁度ロープもかけやすいしね
後はロープ代わりになるものだ
「先生、ごめん」
仕方なくシーツを切り裂き、1本の紐にした
それを天井に近い出っ張り部分に縛りつけ、椅子の上に乗り首を入れた
すごく怖い
このまま椅子を蹴飛ばせば死んでしまうんだ
死ぬって何だろう
死んだらどこへ行くんだろう
でも・・・・・・もう、俺は
「残念だったな」
「死なせて!」
「ここで死なれたら大迷惑だ」
「わかってるけど・・・・・」
「お前はどうして死にたいんだ?寂しいからか?」
「わからない、でももう何も考えたくないし」
「だから死ぬのか」
「勝手なことぐらいわかってる、迷惑をかける事も」
「どうやらお前には夢中になれるものが必要らしいな」
「そんなの」
「あるさ」
「何?」
「恋愛」
「冗談」
「じゃ、特別講習だな」
「えっ?」
そう言いながらシーツをナイフで切り落とし、俺をベッドに落とした
「何?」
「死ぬのが嫌になるほど教えてやるよ」
「何を・・・・・」
「すぐにわかるさ」
そう言って俺の抱き寄せ激しいキスをしながら舌を絡み付けられた
「せんせ・・・・何を・・・・んっ・・っ」
「俺は勉強とは一言も言っていない」
「ああっ・・・・っ!」
何?
こんなこと慣れてるはずなのに、すごく感じる
先生の舌で弄ばれた胸元がうずく
手で握られたところが反応してもう・・・・・
「今まで誰かとヤッて感じたことなどないだろ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「だろうな」
そのまま舌と口で握られていた部分を刺激されてすぐにイカされた
何度も何度も口だけで
「ああっ・・・・っ・・・・・もういや・・・・」
「こっちがいいのか?」
「ひゃ!」
滑り込むようにして入り込んだ指が何かを探り当てた
何?すごく感じてしまった
「ああっ!!・・・・・また・・・・イク」
「いいよ」
「せんせ・・・・ああっ!」
「と言うか、俺の名前も知らないのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「冬矢だ」
初めて知った名前
ずっと聞けなかった名前
「冬矢・・・せんせ・・・・い」
「先生は余計だ」
「ああっ・・・・っ・・・・・冬矢っ」
指だけでこんなに感じるなんてどうして?
もうおかしくなりそう
「そろそろよさそうだな」
「えっ・・・・・ああっ・・・・っ!」
いきなり入り込んできたモノに思わず体が仰け反った
すごく大きいけど、痛みは無い
「お前の中、すごく熱い」
「冬矢のも熱い」
「大丈夫か?」
「うん・・・・平気」
「いや・・・・・まぁいいか」
その意味を知ったのはその後だった
「ひゃ!・・・ああっ・・・・っうう・・・・んっっ」
「俺だけを感じればいい、他には何も考えるな」
「ああっ・・・っくう・・・んっっ・・・・アッ・・・・もう、ああっ!!」
何度もイカされて俺はそのまま眠ってしまった
感じる事を初めて知った
そして・・・・・・誰かを好きになることも
知ったんだ
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