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俺はその後、冬矢の家から学校へ通う事になった
少しだけ遠くなるけど大丈夫
塾はやめた
冬矢もやめてしまったしね
学校の帰りに買い物をして重い荷物を持ちながらよろよろと歩いていたら、急に荷物が軽くなった
「へっ?」
「持ちましょうね」
「でも」
「家はどこですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「合格です、簡単に言ってはいけませんよ?」
自分から聞いたくせに変なの
「和海ー!お腹空いた」
「ねっ?貴方と同い年の人もいますし安心して下さい」
「でも」
「早く冬矢の家に行こうよ」
「えっ?冬矢・・・・って」
「ええ、私の兄です」
「じ、じゃ・・・・・貴方は」
「おや、と言うことは君が燕羽君?」
「はい」
「そうでしたか、私は警視総監の仕事をしているので心配は要りません」
「警視総監・・・・・」
「何か?」
「いえ、じゃお願いします」
確かに嘘だけど、やっぱり警察関係じゃん!しかも一番偉い人だし!!
「どうぞ」
「お邪魔します」
「俺、翔」
「燕羽です」
「燕羽、何か食べ物ない?」
えっ、いきなり?
「翔様」
「だってー」
「パンなら」
「マジ?頂戴!」
「うん」
やけにフレンドリーな奴
でも、顔はすごく綺麗
渡したパンを食べながら俺を見つめていた翔が言った
「冬矢は鬼畜だろ?」
「へっ?」
「あれ?恋人じゃないの?」
「わからない・・・・そう言う話はしたことが無いし」
「そうなんだ」
「うん」
「しかし、あの冬矢が私たち以外の人間を部屋に入れた事などありませんよ」
「だよねー、何でかな」
「さぁ、わからないけど」
「お前って意外と鈍感なんだな」
「はい?」
いきなり何?
ムカつく奴だな
「何?やるの?」
「いいけど」
「仕方ないな、じゃ行くぞ」
「今ここで?」
「ああ、俺は平和主義だからな」
「は?」
そしてあっち向いてホイをやらされて全敗した
でこピンされておでこが痛いし何なの?
「弱すぎ!」
「むっ」
「別に喧嘩でもいいけどさ・・・・・」
「翔様、殺さない程度にお願いしますね」
「ちょ!なにそれ?」
「んで、どうするの?」
「しないし!」
「あそ」
警視総監が殺さない程度にとか怖すぎる
そして家の前に到着した
家と言ってもマンションだから駐車場は地下だけどね
「では行きましょう」
「だねー」
「あっ、荷物」
「持ちますよ」
「ありがとうございます」
優しい人だな
「お前今さ」
「ん?」
「和海が優しい人とか思ってたろ?」
「うん」
「どこがだよ!和海も冬矢も鬼畜だ」
「えっと・・・・・」
「お前、冬矢とした」
「・・・・・・・・・・・・・・うん」
「散々イカされただろ」
「かも」
「そして更に」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
言いたい事はわかったような気がした
「翔は和海さんとは」
「ああ、恋人」
「そうなんだ」
なるほどね
そう言うことか
「ちなみに、冬矢と和海は双子」
「へぇ」
「着きましたね、燕羽君お願いします」
「はい」
何の疑いも無く鍵を開けて二人を部屋に案内した
「冬矢、お客さ・・・・・」
「帰れ!」
「酷いですね、久しぶりに来たのに」
「何も言わないからな」
「はいはい」
「冬矢、お腹空いた~」
「もう少し待ってろ」
なるほど
翔には普通なんだ
「燕羽、買い物した物は?」
「これでしょうか?」
「・・・・・・・・・・・・発信機とか盗聴器はつけていないだろうな」
「ええ」
うわっ!
怖っ
そして冬矢が作ってくれた料理をみんなで食べた
凄く美味しかった
「燕羽」
「ん?」
「冷蔵庫からアイス持ってきて」
「えっ、でも」
「燕羽、お前も食べろ」
「うん」
やはり甘いな
翔には甘い
そんな事を考えながら冷凍庫を開けてアイスを取り出した
確かに俺と冬矢の関係はあやふやで不安になる
同居人なら何もしないはずだし、求められれば俺もしてしまうし
も、もしかして遊び相手とかそんな感じなのかな
「はい」
「サンキュー」
翔にアイスを渡しながら考えていた
「冬矢はお前が好きなんだよ」
「でも」
「ホント!すぐにわかったし」
「ん~」
「まぁ、急ぐことは無いけど浮気すんなよ?」
「誰とだよっ?」
「冬矢を怒らせると手がつけられないからな」
「わ、わかった」
怒らせないようにしなければ
でも、もう遊びでしたりしないし平気だよね
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