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「いでっ!」
「何想像してんだよ!」
「ていうか、俺怪我人っ!」
「知るか!野菜ジュースのパック見て何想像してたんだよ」
「べ、別に・・・何も」
「ったく!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「おい・・・・」
「あ、あははっ・・・・・」
野菜プレイ・・・・
山芋はやばそうだ
「お前・・・・・まだ何か」
「や、やだな~・・・・・あははっ」
そして今度は和海さんが来てくれた
やばいっ!
今は・・・・やばいけど忘れるんだ
「燕羽君、具合はいかがですか?」
「はい、平気です」
「仕事は?」
「時間が出来たので抜けて来ました」
「着替えたの?」
「あんな趣味の悪い・・・・」
「なら制服を変えれば?デザイナーに頼んでさ」
「成程」
「冗談を本気で考えようとするな!」
この人がニンジンを・・・・?
信じられない・・・・・
「ニンジン・・・・」
「おいっ!いい加減ニンジンから離れろ!!」
「ニンジン?何のお話ですか?」
「和海はいいからっ!」
「そうそう、美味しそうなケーキがありましたので」
「ケーキ?」
「燕羽君、いかがですか?」
「いただきます」
「はい」
綺麗な箱の中には見たことも無いような美味しそうなケーキが並んでいた
どれも高そうだな
「どれにしますか?」
「じゃ、このピンクのを」
「はい、翔様は?」
「俺も同じでいい」
「わかりました、では冬矢が居ないようなので私が食べさせて差し上げますね」
「はい」
と言うか、どうして翔様なんだろう?
「今度は何だよ」
翔って人の心を読める人?
何でわかったんだろう
「うん、どうして翔様なのかな~って」
「和海がさ、俺に選ばせたんだよ」
「選ばせた?」
「ああ」
「ごめん、意味がよく」
ケーキを俺の口に入れながら和海さんが教えてくれた
「普通なら君付けで呼ぶのですが、呼び捨てにもするなと言われましたし君も気に入らないと言うので」
「それは最初の時だろ!根に持ちすぎなんだよ!!」
「そんな事はないですよ?でも名前が無ければ困りますのでいくつか呼び方の候補を書いて選んでいただいたのです」
「そうなんだ・・・・翔、ちなみに他はどんな呼び方だったの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
翔が黙り込んだ
でも聞きたい!
「和海さん?」
「そうですねぇ・・・天使ちゃん、エンジェル、ハニー、翔たん、翔殿、翔様です」
確かに俺でも同じのを選ぶな
根に持ちすぎもいいところだ
「絶対嫌がらせだろ?」
「いえ、そのようなつもりは」
「もう今更だからいいけど・・・・・」
ケーキを食べ終わり、口を拭いてもらった
「美味しかったです!」
「そうですか、よかったです・・・翔様はいかがでした?」
「うん、いいんじゃない」
「ちなみに何のケーキですか?」
「トマトですね」
「ぶはっ!!」
うわっ!
さすが兄弟
しかも笑顔で言うなんて
「マジかよ~!」
「でも美味しかったでしょ?」
「・・・・・・・・・・・でもムカつく、野菜は当分絶対いらないほど今日は食べたし飲んだし」
「飲んだ?」
「冬矢が野菜ジュースを飲んだらイチゴミルクをくれるって言うからさ」
「でも、もう飲めなくなったのですね」
「うるさい!冬矢は野菜ジュースをちゃんと見せたけど和海はいつも食べ終わった後に言うからムカつくんだよ」
「先に言ったら食べないでしょ?」
「当たり前だ」
「成程・・・・・では次からは先に野菜を見せてから後でお好きなものを食べさせればいいのですね?」
「嫌だね、もうその手には引っかからないし」
いやいや
2度も引っかかってますよ?
「とにかく!やり方が兄弟揃ってムカつくんだよ!」
「似ていません」
「結果は同じだろ!似てるんだよ!!」
「まだそんな事を言うのなら、今夜は山芋を入れて悶える姿を・・・・・・っと、ここは病室でしたね」
「やめろ!!!もうその会話も・・・・・・って、遅かったか」
「山芋・・・・・・入れる・・・・・山芋プレイ」
「おいっ!燕羽?戻ってこーい!!」
「あっ、あははっ・・・・・」
生々しくてもう・・・・・
まさかの山芋とか
「おい!」
「ごめん・・・・・・」
「冗談ですよ?」
そう言いながら微笑む顔が本気だと言っているようにしか見えない
でも、和海さんは警視総監
信じられないけどそうなんだ
「そうそう、和海」
「はい」
「昔お世話になった奴が駐禁で切符切られたんだけど」
「おや」
「怪我をしてて病院の駐車場がいっぱいで路駐したらしい」
「わかりました、では処理を」
「うん、サンキュー」
うわっ!
まさに警察の裏側を見たって感じ
「あ、あの・・・・さ」
「何だよ」
「処理って?」
「あー、和海が払ってくれるって事」
「そっか、びっくりした」
「揉み消すが正解ですけどね」
「えっ?!」
「普通言うかな~」
「彼なら大丈夫ですよ、ねっ?」
「は、はい」
「翔様がお世話になった方ならお返しは致しますが一度限りですし、そのような理由なら尚更です」
「そうなんだ」
「でも、警察も暇だね・・・・仕事だからしかたないけどさ」
「下界の事など知りません」
うわーーーーっ!
さらっと酷い事を言ってるよ
「ったく、よくそんなんで警視総監になれたよね」
「頭脳明晰ですので」
「そうですか、はいはい」
確かに言ってる事は間違っていない
と言う事は冬矢もそうなのかな
「ちなみに冬矢も賢いですよ」
「やっぱりそうなんだ」
「ええ、でも彼の場合は真面目と不真面目の境目がおかしだけですが」
「へっ?」
どう言う事?
境目??
「それ以上言ったら警視庁を破壊するぞ」
「おや、おかえりなさい」
「燕羽、昔の事だから気にするな」
「うん」
「それでいい、いい子だ」
「成程、これは面白いですね」
「お前はもう帰れ!」
「冬矢からそんな言葉が出るとは録音するべきでした、不覚です」
「いい加減にしろ、2度も聞きたくない」
「翔様も録音を?」
「馬鹿か!するかよ」
何だろう
賢い人はこういう感じなのかな
ポイントが微妙にずれてると言うか
「翔様以外に馬鹿と言われたら撃ち殺しますけどね」
本当にやりそうだし
「もういいから、帰るぞ」
「もうよろしいのですか?」
「ああ、お前達の会話は燕羽が混乱するしな」
「わかりました、ではまた」
「和海は来るな!翔はまた来いよ」
「ありがとう、すごく楽しかった」
「そっか、また来るよ」
「うん」
「私もまた」
「お前は来るな」
「相変わらずですね・・・・でも面白いものが見れたのでそれでよしとしましょう」
「ふざけるな」
「ほら、帰るぞ!」
「はい、では」
「またな!」
「うん、また」
そう言って二人が帰って行った
何だか嵐の後のような感じだけどね
でも、翔との会話は楽しかったしまた来てくれるといいな
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