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「ここですよ、すごい美人がいるんですが・・・・多分指名で今夜は無理かも知れませんが顔だけなら」
「そうですか」
「でも、男ですけど」
「成程」
興味本位にこういう店に来るのもいいが、相手をするつもりは無い
「どうぞ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
薄暗い店内
独特の匂いとまとわり付くような視線
「どうかされましたか?」
「いえ、目が慣れなかったので」
「そうですか、じゃここへ」
「はい」
そしてすぐにウエイターらしき奴がやって来た
「いらっしゃいませ、ご指名は?」
「一番おすすめの美人を」
「彼は今夜も指名が一杯で無理そうですね~」
「おや」
「他にもいい子がいますよ?ほら、彼なら何でもオッケーですよ?」
断り方が適当で面白い・・・・・・それと同時にこいつの話し方にイラついた
そして低脳そうなウエイターに言った
「この匂いはマリファナですね・・・・・それを店長に言って彼を」
「まさか、そんな物なんてありませんよ~」
「私はその手のプロですよ?」
そう言いながら警察手帳を見せた
「警察っ?しかも警視総監・・・・・た、逮捕しませんよね?」
「香りだけで証拠にはなりませんよ?彼がここに来るならの話ですが」
「わかりました、ではそうママに言ってみます」
「お願いします」
そしてすぐに天使が隣に座り俺を見つめた
本物は写真より綺麗だ
「ご指名無理矢理ありがとうございます」
「面白い方ですね、お名前は?」
「翔」
「では、翔」
「何ですか?お客様」
「この仕事は好きですか?」
「まさか」
「では、交渉成立です」
「は?」
「行きましょう」
「どこへ?」
「私の家です」
「泊まりなら10万です」
「お金なら好きなだけ・・・・・それに勘違いされては困ります」
「どういうこと?」
「店を辞めて私と一緒に住むと言うことですよ、黒い天使さん」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お前誰だ」
「そう言う面倒臭い事は後々」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「私と行きますか?それともここに残っておやじの上で稼ぎますか?」
「行くよ、ほとんど脅しだろ!」
「では」
部下は違うテーブルで飲んでいたので金だけ置いて店を出てそのまま自宅へ向かった
「どうぞ」
「豪邸だね」
「この屋敷に昔は家族で住んでいましたが、両親が亡くなり、今兄は別の所に住んでいますので」
「と言う事はもとからお金持ちなんだね」
「どうでもいいですね・・・・ところであの店に借金とかは?」
「無いけど」
「そうですか、確かにかくれみのにはなりますしね」
「お前、刑事か?でもそんなに目立つ刑事はいないよな~」
「ええ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「警視総監です」
「なっ!」
「でも、私は貴方を逮捕するつもりはありませんよ」
「へぇ」
「貴方の事は部下から聞いていました」
「成程ね、顔はばれてたって訳ね」
「そうですね・・・・一発殴って忘れましょう」
「かわしてもいい?」
「どうぞ」
「行きますよ」
「いつでも・・・・えっ?」
目の動きが超人並だな
普通ならさすがとしか言いようが無いが、俺はその上を行く人間だ
「成程・・・たいした動体視力ですね、でも後数センチで殴られてしまいますね」
「嘘・・・・・俺が見えないなんて」
「私は運動能力に優れていますので」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・殴れば?」
「そんな事はしませんよ、貴方は大切な人です」
「意味がわか・・・んっっ・・・」
そのままソファーに押し倒しキスをした
初めて胸がときめいたような気がした
キスをしただけなのに
「なかなか卑怯だね」
「そうですか?嫌では無かったでしょ?」
「まぁ・・・・・・おやじにされるよりはね」
「ではその体も感じさせて差し上げますよ」
「無理だね」
「クスッ」
「抵抗はしないのですか?」
「そう言う仕事だし」
「仕事ではなく、私を一人の人間として見て下さい」
「そうだったね、わかったよ」
「嬉しいです」
翔の体は初めて味わう感覚だった
これが好きと言う感覚なのか
顔を見るほど好きになる
もっと乱したいと言う欲求に駆られる
自分だけの物にしたい、絶対にだ
「和海っ・・・・もうっ無理・・・ああっ!」
「まだ3回しかイッてないでしょ?」
「何回やるつもりだよ」
「貴方が私を好きだと言うまでです」
「そんな・・・ああっ・・・っ・・・」
「感じてくれていますね?」
「なんでっ・・・・ああっ・・・・もう・・・・っ」
「一言で楽にして差し上げますよ?」
「ふざける・・・・・ああっ・・・そこはっ・・・だめっ・・あっ・・・・」
「さぁ、言って下さい」
「イカせないつもりかよ」
「ええ」
そのまま細い腰を掴み、激しく揺らしながら首筋に舌を這わせた
「ああっ・・・っ・・・・・お願い・・・イカせて・・・・もう・・・ああっ・・・っ」
「私の顔を見て」
「んっ・・・アッ・・・ああっ・・・んんっ・・・」
綺麗な瞳に俺の顔が映っていた
「そして私だけをこれからは見ればいいだけの事です」
「・・・・・・・・和海」
「はい」
「和海の顔は嫌いじゃないよ・・・・・好きなタイプだし」
「そんな言葉はいりませんね」
更に攻め続け、寸前で動きを止めた
「ああっ・・・もう、イカせて・・・・」
「駄目です」
「・・・・・・・・・・認めるよ、俺も和海が好き・・・その顔も髪も体も・・・だから」
「それでいいのです」
そして翔をイカせると同時に中に吐き出した
まさか俺が制御出来ないとはね
「鬼・・・・」
「はい」
「鬼畜・・・・・・」
「褒め言葉ですか?」
「もう寝る!」
「ではベッドを移動して二人で」
「わかったよ」
そのまま翔を抱き上げ、別の寝室に向かいそっと下ろした
「いくつ部屋があるんだよ」
「さぁ」
「和海の家だろ?」
「そうそう、来週から高校へ行きましょうね」
「は?今更?」
「ええ、すぐに入学出来ますし」
「・・・・・・・・・・・・わかったよ」
「今つるんでいる奴らも切って下さいね」
「うん」
「そうやって素直だともっと可愛いですね」
「うるさい!」
翔を抱きしめながらしばらく話をしていたら、眠ってしまった
「やっと手に入れた宝物ですから大事にしますよ」
頬にキスをして久しぶりに体温を感じながら眠ることが出来た
これが幸せと言うやつなのか?
心がとても満たされている
とても幸せだ
だから絶対手放したりはしませんよ
諦めて下さいね
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