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その後、翔が戻り球技大会の話が始まった
「なるほど!って俺点数の付け方とか審判は無理っ」
「教えるよ、まぁ役員はめんどいけど頑張れ」
「うん」
要するに、クラスに色々な事を伝えたり当日は審判や点数をつける係りらしい
テニスとか全くわからないけど
「と言うか、髪・・・・」
「気のせい!」
「・・・・・・・・・・・そっか」
「うん!」
ばれてるけど、翔は何も言わなかった
でも、繭もある意味二重人格だよね
会長にしか見えない威厳がある
さっきとは全く違う顔だし
さすがだね!友達として俺は誇らしいよ!うんっ!!
「いでっ!」
「帰るぞ」
「もう、叩かなくてもさ~」
「2回呼んだ」
「えっ」
聞こえなかった
あっ、繭にバイバイしないとっ!
その場で振り返り、繭に言った
「繭、またねっ!」
「燕羽、また明日」
ぇ?
なに、この静けさ・・・・・
そして視線・・・・・・・・・・
「じゃーな、繭」
「気をつけて」
翔の時は許せても俺は許せない・・・そんな視線
でもでも、繭って呼んでもいいって・・・・
「どうした?」
「うん、会長って呼んだほうがよかったかな」
「繭になんて?」
「繭でいいって」
「なら問題ないだろ?お前は生徒会役員じゃないんだし」
「そかな?」
「ああ」
「うん」
そうだよね
生徒会役員なら会長って呼ばなければいけないかもだけど
「お腹すいたなー」
「うんうん」
「じゃ、迎えの車が来る前に・・・」
「どこ行くの?」
「走れ!」
「えっ、うん!」
突然走り出した翔を必死に追いかけた
「上れ」
「ええっ!」
いきなり木登りですか・・・・・
「行くぞ」
「う、うん」
木登り初体験
翔のように木登りが出来ない俺
「高い・・・・」
「急げ」
「ま、まってぇ~」
また走り出した翔を必死に追いかけ、漸く追いついた
「ハァハァ・・・速すぎ・・・・」
「着いたぞ」
「へっ?」
嘘・・・・・
こんなところにカフェ?
「隠れ屋的なカフェなんだよ」
「すごーい」
「スイーツがうまい!」
「ホント?ふふっ」
そのまま中に入ると、人のよさそうなおじさんが出て来た
「いらっしゃい、翔君・・・と」
「あっ、燕羽です」
「燕羽君ね」
「マスター、俺いつもの」
「はいはい、燕羽君は?」
「じゃ、俺も」
「かしこまりました」
いつもの・・・・・
常連みたいだな
そして激甘のクレープを見て絶句した
「これこれ~、いただきます」
「い、いただきます・・・・・あっま!!」
「美味しいだろ?苺チョコチョコアイス添え練乳かけクレープ」
「あはは・・・喉がひりひりする」
「急いで食べろよ」
「わかった」
どうやら翔には時間が無いらしい
きっと迎えの車が来るからだね
あまあまのクレープを食べて、急いで同じ道を走り校内に戻って来た
「はぁはぁ・・・・苦しい」
「よし、いい時間だな」
「そう言えば冬矢は・・・」
「帰りは俺が送る事にしたから」
「でも」
「いいから行くぞ」
「うん」
そして校門前はお迎えラッシュ
みんなすごい車ばかり
「翔様」
「和海」
「あっ、俺まで申し訳ありません」
「いえ、どうぞ」
「はい」
いやいやいや
翔の迎えの車は他とはまた違う
明らかに格上って感じ
「いかがでしたか?」
「はい、何とか頑張れそうです」
「そうですか、よかったです」
「はい」
和海さんはまた違ったオーラを放っていた
怖くはないけど・・・言葉には出来ない
「和海、俺達球技大会の役員になったからこれから遅くなるかも」
「そうですか、わかりました」
「うん」
優しい人・・・なんだよね?
翔の顔を見る和海さんはとても優しい表情だし
そんな事を考えていたら着いてしまった
「ありがとうございました」
「いえ、ではまた明日」
「じゃーな」
「うん、またね」
車から降りると、冬矢が待っていてくれた
「冬矢っ!ただいまっ!」
「お前、髪・・・」
「あっ、美術でヘマして自分で」
「気をつけろ」
「うん」
「学園はどうだった?」
「すごく楽しかった!繭とも仲良くなれたし」
「繭って、あの?」
「うん、従兄弟なんでしょ?」
「ああ、へぇ・・・あの繭とね」
「うんうんっ!」
「・・・・・なら安心だな」
「ん?」
「いや」
「お腹すいた!」
「そうだな、行くぞ」
「はーい」
こうして何とか初登校を終えた
楽しかったけど、まだまだ不安もあるけどね
「あっ、俺翔と一緒に球技大会の役員になったんだけど」
「ああ」
「テニスの点数の付け方を教えて欲しいんだ」
「わかった、夕食の後にでも」
「ありがとう」
少しでも自分で出来る事はやらないとね
翔や繭にばかり頼ってはいけないと思うし
でも・・・・・
「あーーーん!どうして英語なの?」
「知るか」
「むむっ」
テニスの点数の付け方がこんなに難しいとは知らなかった
「ねね」
「何だ」
「ラブって言い方何となくいいよね」
「テニスではゼロだけどな」
「でもでも、冬矢のラブはゼロじゃないよね?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「黙らないでよ~~」
「だな」
「うんうんっ」
もしかして照れてるのかな?
だったら嬉しいな~
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