アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
-
心配だ・・・・・
あいつ大丈夫かな
和海は過保護すぎるんだよな
少し熱があるだけでこれだし
微熱で氷枕とか・・・・逆に風邪ひきそう
「翔」
「冬矢!」
「風邪だって?」
「微熱だよ、それより燕羽は?」
「大丈夫だ」
「でも・・・・・・」
「あいつは意外と根性は座っている方だし」
「ん~~~」
「何かあれば連絡が入るさ」
「だよね」
「和海は仕事か?」
「うん、さっきまでいたけど急な会議で」
「なるほど、助かった」
「冬矢達ももう少し仲良くなれないの?」
「この距離が一番いいんだよ」
「でもさ」
「とにかくお前は心配しなくてもいい、ほらアイス」
「あっ!俺の好きなアイスだ」
「食べるか?」
「うん」
わざわざ並んで買って来てくれたのかな
嬉しいな
「いただきます」
「ああ」
ここのアイスは並ばないと買えないんだよね
美味しいから大好き
「おーいしーい!」
「そうか」
「そうだ、燕羽から役員の話は聞いた?」
「ああ、昨夜は遅くまでテニスの点数のつけかたをね」
「そっか、ちなみに俺と燕羽はバレーだから応援に来てね」
「バレー・・・あいつ大丈夫かな」
「俺がカバーするから」
「翔がいれば敵無しだな」
「ボール遅いしね」
「お前だけだ」
「あはっ」
「そうそう、繭と友達に?」
「うん、びっくりでしょ?」
「ああ、あの繭がね・・・・・」
「燕羽だからだと思うんだ」
「そうか」
「あいつは裏表がないし馬鹿正直だし」
「だな」
「繭は人一倍人間を見る目がある事ぐらい知ってるだろ?」
「そうだな」
「その繭が燕羽になついたんだよ?」
「本当に信じられないな」
「昨日なんて、燕羽の膝に座ったままお弁当を食べたしね」
「・・・・・・へぇ」
「だから燕羽の事は心配はいらないよ」
「お前が心配していたんだろ?」
「あ、そっか」
「そうだ」
繭がいれば大丈夫だよね
心配だけど信じよう
「と言うか・・・・寝にくくないのか?」
「今更?」
「和海は根本的に間違っているな」
「でしょ?重ね着して汗をかけばいいってものじゃないでしょ?」
「だな、脱ぐか?」
「うん、もう暑くて」
「だろうな」
過保護はいいけど、何枚着せるんだ?
仕方なく着たけど、もう寝苦しくて
「はぁ~~~すっきり」
「しかし・・・・着込みすぎさろ」
「和海に言えよ」
「この調子じゃ、怪我も出来ないな」
「そうなんだよね」
「まぁ、お前が怪我をする事もないだろうが」
「あのねぇ~、そうそう!怪我はしないけどこの間指に小さな棘が刺さっただけで病院に連れて行かれてめちゃ痛かったし!」
「可哀相に」
「自分で抜けるって言ったのにさ」
「それほど大切なんだよ」
「でもさ~~」
「嫌いになった?」
「・・・・・・・・・・・・・ううん」
「和海を操作出来るのは翔しかいないんだから」
「俺が操作されてるけどね」
「そんな事もないぞ?」
「そうかな」
「ああ、あいつは翔と知り合ってから変わったしな」
「そっか」
「と言っても、根本的なものは変えられないみたいだが」
「でしょ?」
「でも、表情が変わった」
「うん」
冬矢が来てくれたから退屈しなかった
ゆっくり話も出来たしね
「和海には俺から言っておくよ」
「ん?」
「重ね着」
「ああ、お願い」
「じゃ、午後から仕事が入っているから」
「うん、もうすぐ和海が戻るから帰るんでしょ?双子ってすごいね」
「気配がね・・・・だから仕事にしておけ」
「わかったよ、ありがとう」
「ああ、早く治せよ」
「うん」
こうして冬矢が帰り、しばらくして和海が帰って来た
すごいと言うか・・・・・びっくりだ
「翔様、大丈夫ですか?」
「あのね・・・・微熱だって言ってるだろ」
「しかし」
「明日は学園に行くから」
「はい」
「重ね着も禁止」
「それは冬矢から連絡が入り、言われました・・・・・」
「そっか」
「はい、申し訳ありませんでした」
「もういいよ」
「そうそう、アイス召し上がりますか?」
「アイス?」
「ええ、これです」
「ありがとう!和海も並んで?」
「・・・・・・も?」
しまった・・・・・
「実は冬矢がお見舞いにアイスを」
「・・・・・・・・そうでしたか」
「でも、食べたい!」
「駄目です、フルーツにしましょう」
「ええっ!!アイスは?」
「捨てます」
「もう!変なところで拗ねるなよ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「アイス頂戴!」
「嫌です」
「俺が一番好きな物を捨てるんだ・・・・そうなんだ」
「!!」
「もういいよ・・・・・何も食べたくない・・・俺は和海が買って来てくれたアイスが一番食べたかったのに」
「翔様」
「だからもういい」
「一番?」
「そうだよ、和海のアイスが一番食べたい」
「わかりました、どうぞ」
「ありがとう」
相変わらず、ちょろいな
何でも一番と言えばいい事ぐらい俺にもわかってるしね
でも・・・・・・
「いたたた・・・・」
「病院へ」
「いい、アイスの食べすぎだなんて言えないし」
「しかし」
「他の男が俺の体に触れてもいいの?」
「それは・・・・・」
「だから和海がこうしてさすってくれればいい」
「はい」
和海の手をにぎりしめ、お腹にそっとあてた
はぁ・・・・さすがに5個は食べ過ぎたかも
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
32 / 35