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* Sweet.5 *
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「まあ……俺のなら、入ってるけどね」
「バカじゃん……もう……」
別にむず痒くなるような台詞は望んでいなかったけれど。
言い返す体力も残っていなかったので、夕里は呆れて枕に顔を伏せる。
晒した項にちくりと小さな電流が走るみたいな感覚に、夕里はその場所を手のひらで押さえた。
そろそろと指先で探ろうとしたら、逆に茅野にその辺りを探られる。
そのまま髪の襟足を弄っている。
「脱色してるわりには、夕里の髪って綺麗だよね」
「何だよ、いきなり……」
普段の素っ気ない言い方に戻るも、1ヶ月に2回のペースで手入れしている髪を褒められるのは嬉しかった。
それからもいろいろと探られてくすぐったくなる。
「耳は開けてないんだ」
「……開けてからも大変って聞くしさぁ」
ピアスは穴を開けるのが怖くて手を出していないのが本音だ。
寺沢なんて知り合った最初の頃は、1週間ごとに新しい穴をつくっていた。
やっぱり開けた直後の数日は血が滲んでいたり、赤くなっていたりして痛そうだな、と眺めていたのだ。
「茅野とお揃いにしたいから開けよっかな……なんて」
「かなり痛いよ?」
「うう……じゃあ、やっぱりやめとく!」
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