アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
手嶋と手嶋
-
うちへ帰る道はさいごにほぼ90°曲がる。
そこに俺がいた。
同じ緑のキャノデ。
もつれたくせのつよい髪。
でも俺よりも少し大人。
血相を変えている。
一(はじめ)今泉に譲ったのか!!
たじろぐ。
たじろぐけど、所詮自分。
怖くも何とも…
落ち着いてんじゃねえ!!
あいつは!
あいつは!!!
もうすぐ発っ
不意にかききえた。
入れ替わりにシキバが来たのだ。
お待たせ純ちゃん。
お待たせって?
今日お宅に…
不意に黙る。
今日じゃなかった?
泊めてくれるって。
赤面する。
いいよ。
泊まってけよ。
その代わりおふくろいるぞ。
おばさんに会いたくて来たんだよ。
一緒に受験勉強する?
シキバはバッグから赤本青本をのぞかせたが、三冊目はゲイエロ本だった。
あ。
シキバがまじで赤面する。
俺は噴いた。
噴いて忘れた。
“俺”は大事なことを伝えに来たのに。
俺は気づかなかった…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
27 / 108