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田植えも終わり寒々とした様子だった田園が青々としてきた5月俺はぼんやりと外を眺めていた。
こんなど田舎の駐在にくる事件といえば道案内か認知症の老人探し、畑の食べ物が荒らされただの小さなものくらいだ。それよりも忙しい隣の交番の応援ばかりで今日のようにぼんやり駐在所にいる事も少ない。
「暇な事は良いことだー」
独言ると、なんだか腹が減ってきた。
あ、もう12時半かご飯でも作ろう。駐在スペースから中の家屋に入る。
料理のできない僕はお湯を沸かしてカップラーメンを作る。
ふわふわラーメンのよい香りが漂ってきて忘れていた空腹が目を覚ましお腹がぐーぐーとなる。
カップラーメンをぼーっと待つ時間はとても幸せなものだ。
チクタクチクタク…時計の音を聞いていると突然大きな声がする。
「駐在さーん!大変よー!」
一瞬でラーメンの事など忘れ駆けつける。
「どうしたんですか?」
若い奥さんが顔を青くして息をあげている。
「人が…首吊ってるの。でも私ランニング中で携帯もってなくて…急いでここにきたの…」
急いで無線で連絡をはかる
「牡丹ヶ丘駐在所です…」
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