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そこに立って居たひとは椿だった。
時刻は9時半何か聞き忘れた事でもあっただろうか?
「こんばんは。
先程はありがとうございました。」
柔らかな物腰で頭をさげる。
俺は動揺を隠しきれず
「あ、あの、何か聞き忘れた事でも?」
としどろもどろな対応をしてしまう。
「いえ、私この先の官舎に住んでいるのですが
明かりがついて居たので入ってきてしまいました。」
名は体を表すというのはこういう事を言うのだろうか
花が咲くような笑みを浮かべている。
「そうですか?それで何故?」
頭の中がクエスチョンマークで一杯だ。
「うーん、なんででしょうね。貴方と話してみたいなぁって思ったんですよ。僕も刑事になる前に駐在所にいてね。それで…」
「そ、そうなんですね。わ、私なんかで良ければ駐在時代のお話し伺いたいです」
また、緊張して噛みまくっている。
ああ、心臓やぶれそうだ。
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