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あの日、またくると行っていたが三日たっても4日たっても彼は現れなかった。
刑事の仕事は激務だ。駄々をこねて会いたいとも言えない。大人になると色々な事に臆病になるもっと俺が子供だったならば、素直に会いたいと連絡できるのに。
今日も隣の交番の応援に来ている。比較的人がいる場所に建っているこの交番はそれなりに忙しい。
正午が過ぎた頃コンビニ弁当を食べていると、歳は先輩の巡査に声をかけられる。
「お前、なんか今日匂いがするんだけど…なあ、俺βだからよくわからないんだけど、発情期くるんじゃね?」
言われて驚く、確かに今日は熱っぽい気がしていた風邪かと思い、こんなもの漢方薬のんで栄養ドリンクのんでいれば大丈夫だと思って出社した。まさか、発情期とは思っていなかった。忙しさにかまけて忘れてしまうとは。
「先輩すみません。すぐに抑制剤を打ってきます。それからすみません、発情期休暇申請の書類用意して貰えますか?打ったらすぐに書きますので。」
そう言って慌てて常備していた抑制剤を持ってトイレに行く。
注射器状のそれは軽くボタンを押すとバネで針が打ち込まれる。チクリと微弱な痛みを感じる。30分くらいで匂いや熱っぽい感じは収まるはずだ。
幸いな事にこの交番にはβしか居ない。書類を書いたらこの交番でしばらく休ませて貰おう。
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