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しとしと雨の音がする。
田舎特有の雨蛙の声が雨音に混じって聞こえてくる。こんな時でなければ叙情的な音なのに、身体が頗る怠いくうるさく感じる。
俺は抑制剤が良く効くタイプで発情期のフェロモンは出ないといっても過言はない。良く効くからか怠さは半端なく、仕事どころではない。
だから休暇が必要だ。
こんな日は頭から布団をかぶって寝てしまおう。
うとうとしているとチャイムがなる。
警察官は不在ですと書いて立ててある。
しばらくしたら去っていくだろうと思って居留守を決め込む。
しかし大きな声で
「兎丸くーん」
と呼ばれた。
椿の声だ。
慌ててでると薬局の袋を持った椿が立っていた
「なんで…」
「理由がなきゃ来ちゃダメ?」
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