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存在(遥side)
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「おまえなんか居なきゃよかった」
「おまえさえいなけりゃ」
「なんでお前生きてんの?」
何回目かも分からないぼくの『存在』否定。
ぼくも分からない。
死ぬのが怖いから、
ありもしない『存在』を無くすのが怖いから、
だから
ぼくはずっと、なんの生きがいもない人生を生きていた。
いつもの様に、ボロボロの服でボロボロの体と心を纏い、
傷だらけのランドセルをしょって学校に行く。
そんな毎日。
もしも神様がいるのなら、
ぼくをなんでこの世に生まれさせたの?
もし神様がいるのなら、
なんでぼくを殺してくれないの?
神様も、ぼくが嫌いなの?
そんなことばかり考えていた。
あいつのまっすぐな目の虜になるまでは。
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