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死神先生、会合に呼ばれる【6】
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「おーい、血まみれ先生!死神先生!」
突然声をかけられた方向へ顔を向けると、大きな獅子と細身の女性が手を振っていた。
「あ…キング先生とシュランゲ先生」
「いやぁ、まさかと思って声をかけてみましたが、やはり死神先生でしたか!」
「死神先生も人を飼い始めたんですのね…」
青いスーツを着こなした獅子のキング先生は死神先生達と同じ大学の教師で演技芸術を教えている。シュランゲ先生は髪の毛が全て蛇のメドューサで、人外医学の教師だった。
2人とも死神先生の数少ない友人だった。
勿論、2人とも人間を飼っているが、死神先生の人飼い反対に理解があった。
「死神先生のですから、どうせ捨て人でも拾ったんでしょう!」
「だいたい想像は出来ますわ」
「まぁ、そんなところです」
血まみれ先生は3人の顔を見て、思いついたように手を叩いた。
「そうだ!良かったら今度、エリスちゃんとフールくんもうちの子やコハクくんと会ってあげてくれませんか?」
キング先生はエリスという金髪で色白の少女を大切に育てていた。一方、シュランゲ先生は齢21歳の茶髪の青年を飼っていて、日々楽しく過ごしている。
「皆さんが良ければ僕は大丈夫ですよ!エリスに話してみましょう!」
「私も、ぜひお願いしたいわ。彼がどんな反応するか楽しみだもの…」
思いのほか話が盛り上がり、後日連絡を取ることを約束し、その場は解散となった。
キング先生とシュランゲ先生と別れた2人は、コハクとクロが待つブラッドの屋敷へ帰ることにした。
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