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なんで殺してくんなかったんだよ...
俺もう疲れたから死ぬ気でいたのに。
ちょっと前までは親と一緒になりたくないって思ってたけど、俺こんなに頑張ったしもう良くね?
「取り敢えずこれ飲んで落ち着け?」
「はい...」
なんで死のうとしてた面倒臭い奴に対してこんなに優しくしてくれるんだこの人は。
人間ってよくわかんねぇよ。
「お前、何があってあんなとこにいた?」
「死にたかったんです。」
「その年で死にたいなんて...俺に話してみないか?」
「話したところで...」
「何か解決に近づけるような事があるならなんでもしてやるから」
「は、はぁ...わかりましたよ。話します」
本当の事話して良いのかな
なんか騙されてない?
まぁ、良いや。
どうせ死のうと思ってたんだしここで何されても一緒だ。
「多額の借金があるんです。親の。」
「おぉ。それだけか?」
それだけって。この人
何もわかってない。
やっぱり話すんじゃなかった。
「もう良いですか。」
「金額は?俺が払える分なら払う。」
「は?払うって2000万円くらい...」
「わかった。明日までに2000万用意するから」
何言ってんだこの人
2000万ぽっと出せちゃう人。
この世格差ありすぎだろ...ほんとに。
「ちょっと待ってください。いきなり2000万出すって言われても困りますよ」
「いや、困ってんのは君でしょ?」
「そうですけど...」
「人に頼ることも大切だよ?」
「頼りすぎじゃないですかそれ...」
でも、本当に払ってくれるならそれ以上に楽なことはない。
もう、この人に人生捧げる覚悟で払ってもらおうかな。
「じゃあ、一人で2000万払いきるのか?」
「無理です...。頼んでも良いですか」
「おぉ。素直になったな。」
「2000万から少し払ったんで、今残りが1863万です。でも俺もちゃんと払いたいです。」
「じゃあ、これはどう?」
なんだろう?
「俺ね、吸血種っていうの。
あんまり世には出てないし知らないかもしれないんだけど、人の血を食糧として生きてるの。」
「ほ、ほう...」
「だから毎日。少しで良いんだ。血を吸わせて?
そしたら毎日の食費浮くから。それと186...3万?だっけ。」
「そうです。1863万」
「それと同等の価値ってことでどう?」
そんな...
血を吸われることによって害がないなら...
「血を吸わせるのは別に良いんですけど、何か害とかあるんですか?」
「害ってよりは、得かもな。吸血種って身体能力優れるんだよ。血を吸われてる相手も少し身体能力上がったりするよ」
それは嬉しい...。
「じゃあ。1863万頼んでも良いですか。」
「血くれるんだね。ありがとう」
こちらこそです。
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