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いい匂いするな
血の匂いじゃないけど美味しそうな匂い。
なんだろうこれ
「冬夜、この匂いなんだ?」
「ポトフ...ですかね?作ったんですよ〜」
「旨そうな匂いだな。」
「ありがとうございます〜食べます?」
「ちょっと食おうかな」
「夜、楽しみにしててくださいね!」
また冬夜のご飯食えるのか。
楽しみやなぁ。
まだ時間あるし、色々冬夜と話そうかな
「冬夜、夜まで時間あるしこれからの事とかちょっと話そ?」
「わかりました!!」
「部屋の話なんだけど、まだ用意できてないんだ。だから今日の夜は「床で寝ます!」
「おぅ...
床で寝てもいいんだが、体痛くしないか?」
「大丈夫ですよ、多分」
「多分て、取り敢えず布団あるからリビングにひくよ、そこで寝な」
「ありがとうございます!」
冬夜、ありがとうございますが口癖なのかってくらい言うな。
感謝されてるってのは嬉しいけど、なんか壁がある気がするって言うか...
まぁ、慣れていってもらお
「それで、家事のこと。
俺は料理以外の事ほとんどできるから、俺がやるよ」
「いやいや、僕もできるんで分けましょ?」
でも、冬夜は学校だってあるだろうし俺なんてほとんど働かないで生きてる。
時々写真とイラストの仕事するけど、家でも出来るし毎日な訳じゃない。
家事は俺がやれると思うんだけどな
「冬夜は学校とかあるでしょ?
今まで出来なかったこれからは部活とかもやりたいならできるんだよ。
勉強とかもあるし、家事は俺にやらせて?」
「はい...じゃあお願いします」
他に話しておいた方がいい事あったっけ?
冬夜の親の事とか...
聞きたいけど、無理に聞き出すもんじゃないし、冬夜が話したいって思ったタイミングで話してもらいたいし今はいいや。
「龍也さん、風呂とかってどうしてました?僕は、家では殆ど入らないでバイト先でシャワーだけみたいな日が多かったんで、入らないなら入らないで大丈夫なんですけど。」
「俺は基本毎日入るよ。
冬夜も入りたいタイミングで入っていいよ」
「良いんですか...?」
「うん、シャンプーとか使いたいのあったら買って良いよ」
冬夜、月にどれくらいお金使うかな。
バイト続ける気なのかもしれないけどそれでもお金必要になるよね。
俺月に何円くらい渡せば良いのかな
自分で稼ぎたいのかなぁ
無理に渡そうとは思わないけど、必要なら渡さないとな。
一応、俺の家族。っていう風になると思うし、お小遣いみたいな感じで渡してあげたい
「冬夜、バイトとか続けるつもりなの?」
「はい!新聞配達は続けて放課後やってるバイトは辞めようかと...新聞配達だけでも生活はできるんで!」
「続けるのね。
俺からもお金、必要なようだったら渡すから。」
「いやぁぁ、それは申し訳ないです!僕が使うお金は自分で稼ぎます!」
冬夜、やっぱり俺の事まだ他人だと思ってるよなぁ
実際他人っちゃ他人だから仕方ない事なのかもしれない。
でも、これから冬夜が大人になるまで。もしくは、大人になってからも一緒に過ごしていくかもしれない相手なんだから、もう少し心を開いて欲しいと思う
「冬夜、俺に対して申し訳ないとか、そういう感情失くしていいよ。
俺は冬夜の事これからは家族としてみていきたいと思ってる。
難しいかもしれないし、少しづつでもいいから俺に心を開いて欲しい...」
これは俺の本当の気持ち。
冬夜にとっては難しい事なのかもしれない。
親に裏切られて1人になったのにまた家族ができようとして、その人を信じるって。
だからこそ、人を信じる事を覚えて欲しいし信じていい事があるって事をわかって欲しい。
「龍也さん...
とても嬉しいです。
でも、僕には少し難しいかもしれません。
僕の親の事、少し話しても良いですか?」
過去に何かあったのかな...
自分から話したいって思ってるんなら聞いてあげないとな。
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