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純粋なうさぎさん【sior×hr】2
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kiyo.side
俺達は超珍しく四人でショッピングモールに来ていた。四人それぞれの買い物をするためにひとまず解散。
集合時間になったんだけど、ヒラだけが来ない。あいつが送れて連絡もなしなんてあり得ない。
「キヨ…これ」
フジが俺に見せてきたのはヒラがつけていたキーホルダーだった。
まさか誘拐…
俺達は…あたりを走り回りながら、ヒラを見なかったか聞きまわった。
『あの…探してる子かどうかわからないのですが、マスクをつけた小さい茶髪の男の人が、誰かに腕を引っ張られてあっちに…』
特徴的に完璧にヒラだ。
俺達は教えてもらった方に向かった。あっちってトイレしかないぞ…
まさか下ネタは言うものの、純粋なとこもあって、メンタル弱くて、守ってやるって決めてたのに…
これでヒラの身に何かあったら…
俺達はヒラに合わせる顔がない。
「たすけて」
ヒラ…!!
トイレを覗くと壁ドンをされ、キスされる寸前で、涙を流すヒラがいた。
「おい、そいつから離れろ。」
俺とフジで男を引き離し、こーすけがヒラのもとに行った。
フジに警察を呼びに行ってもらい、俺は男を押さえつけた。
ヒラは安心してくれたのか眠った。
「てめぇ…これでこいつにトラウマができたらどうしてくれるんだよ。」
ただでさえ脆くて弱いヒラだ。こんな怖いこと、忘れるわけはない。
『すみませんでした…』
「謝って済むわけねぇだろ。」
おー…こーすけ怖っ!!
「「二度と俺らの前に現れるな。」」
男は警察に連れていかれていった。
ヒラを俺が背負って最俺ハウスに向かう。
家についてヒラをソファの上に寝かせる。ヒラの顔は曇ったまま。
涙のあとをきれいに拭いてあげて、目が腫れてたからホットタオルを乗せてあげる。
もうこんな辛い思いさせないから。
もう泣かせないし怖い思いさせない。
「…きよ…ふじ…こーすけ…」
ヒラのホットタオルを取ってあげる。
「ヒラ、俺達はここにいるよ。」
フジがヒラの手を強く握る。こーすけはゆっくりヒラの頭を撫でる。
「何があっても助けてあげるから。」
「ありがと…キヨ…みんなも。
助けに来てくれて嬉しかった。
おれ…このまま誰も来なくて連れて行かれちゃうと思った。」
そんなことさせるわけねぇだろ。
「ばーか。どこにいても探し出すから。」
俺、めっちゃらしくないこと言ってるなぁ…
まぁいいや、ラーヒー顔真っ赤だし。
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