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俺らが守るから3
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sr.side
課長の家に住まわせてもらってから一週間。
安心が一気に消える出来事が起きた。
朝、一番始めに起きた僕は郵便が届いてるのを見つけた。
僕宛…?
家に入って中身を覗くと、僕の頭は真っ白になった。
“僕のみかるくんはなんで消えちゃったの?帰ってきてよ。ねぇ、待ってるんだよずっと。そろそろ迎えにいってもいいかな。僕ってものがいながら他の男と一週間。そんなに僕に嫉妬してほしいの?ねぇみかるくん。どこにいたってずっと見てるから”
僕は封筒を落とした。
「や…なんで…ヒュッ…ゴホッ…こわ…うそでしょ…ゴホッ」
呼吸がうまくできない。怖くて涙が出てくる。
怖いよ…助けて…
「みかる!」
誰かの温もりに包まれた。
「俺達がいる。大丈夫や、落ち着いて俺に呼吸合わせて」
「かちょ…ゴホッ…かちょ」
「課長はここにおるよ」
なんとか呼吸が整った僕は、さっきの封筒を見せた。
課長が他のメンバーを起こし、緊急会議が開かれた。
課長の家もばれてしまったため、ここも危険になってしまった。
「僕のせいで…課長の住所まで…ごめんなさい…」
「なにいっとんの。前も言ったやろ、俺が好きでやってんの。
みかるが好きでたまらないから、メンバーはまだしも見も知らないやつに渡したくない」
場がシーンとなった。
好き…?いや、めんばーとしてだよね、自意識過剰だ。
「「「抜け駆けすんなぁぁぁぁぁ」」」
抜け駆け?
すると突然スマホが鳴った。
非通知?
「もしもし」
“みかるくん迎えに来たよ”
「うわぁぁぁぁっ」
僕の悲鳴に電話の相手がわかった課長は僕の手からスマホを取った。
僕は恐怖で震えが止まらなくなる。そんな僕をゆげぽがぎゅっとしながら支えてくれた。
「もうこれ以上俺のみかるに手出すなや。」
“君には用はない。みかるくん待ってるんだよ、早くしないと君のお友だちの住所公開するよ?”
え…だめ…僕のせいでみんなにこれ以上迷惑をかけるのは嫌だ!
僕はゆげぽの腕を抜け外に走り出した。
後ろから四人の声が聞こえる
うまく振り切れ。四人から離れればあいつもきっと…
『やっと来てくれたね、僕のみかるくん』
僕の意識は一瞬で消えた。
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