アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
…答え〈kyhr〉
-
hr.side
僕は恋をしたことがない。
いや、普通に女の子は好きだし、あっ変な意味じゃなくて…かわいいなぁっとか思う。
けどこの人と付き合いたいとか、ずっと一緒にいたいとかがよくわかんない。
僕は誰かと付き合うよりも仲間とか友達といるほうが好きだし。
一番大きい原因は人見知りかな。でもね、僕だって漫画やアニメみたいなキュンキュンした恋をしてみたいって、恋に恋をしたことはある。
けどまぁうだうだ考えてたら結局独り身で居続けてるわけで。
今日はハウスで撮影です!なんとなんと一番乗り!!まぁ珍しくはないけどね!
でもびっくりしたのは次に来たのがキヨ。そしたら僕、寝癖ついてたみたいで指摘されちゃった!
恥ずかしいからみんなに内緒ねってしーってした。
なんか恥ずかしくて上向けない…!!あれ?
チラッと見えたキヨの顔は真っ赤。どうしたんだろう。
「「ただいまぁww」」
あっ二人きたみたい!!
「おかえりww」
僕は二人にノッて、支度をしに部屋を出た。
僕が編集部屋で色々と支度をしてるとキヨが部屋に入ってきた。息切れしてるけど走ってきたのかな。
「お前に話があるんだけど…二人が帰ったあとちょっと待っててくれない?」
キヨの顔は見たことないくらい真剣で、心なしか顔赤い。
もしこれが告白とかだったらなんて返事するんだろう。
ってそんな漫画みたいなことあるわけないよね。
「う…うん。」
実況中もキヨのお話が気になった。実況が終わってフジと駄弁って、フジとこーすけが帰った。
「はぁっ今日も気になる人がいるなんて嘘ついちゃって…恋に恋してる僕なんて絶対報われないよね。」
キヨと部屋に二人きり。なんでだろうよくある事なのに今日は緊張する。なんでだろう…
「話ってなに?」
するとキヨは下を向いた。
そしてしばらくの沈黙が流れた。
「お前に気になってる奴がいるのは知ってる。」
急に口を開いたキヨ。
「え…?」
キヨも知ってるんだ僕の嘘。
「俺ならお前のこと毎日笑わせてみせる。だから…
俺じゃだめ?」
人生で最初の告白。
そんなこと言われたら意識しちゃうじゃん。
「キヨ、僕…嘘つきなんだ。気になってる人なんていないの。
僕は恋したことがないんだ。」
僕が下を向いてると頭を撫でられた。
「気になってる奴がいないなんてむしろ嬉しいわ。
それと、そういうことならお前の初恋まだなんだろ?じゃあお前のはじめて俺がもらうから。」
なんだよ、かっこよすぎか///
「答えなんてすぐにはいいから、ゆっくり考えて、できれば俺を好きになってよ。」
「うん…ありがとう」
これは僕の最初で最後の恋が始まる一日前のお話。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
35 / 49