アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
大嫌い/なはずだ/った。〈hrnsr〉
-
srさんがもうすぐ結婚するmrさんに片思いしてる設定です。
sr.side
これはまだバンド結成間もないお話。
ゲーム実況のイベント、今日はバンドとしての活動はないから、みんな同じイベントに出るけどばらばら。
日程が発表されて、パソコンを見てると、横から課長が覗いてきた。
僕は課長が苦手。というか真っ直ぐなところが大嫌いなんだ。別に仲が悪いことはないんだよ。真っ直ぐが嫌いなだけ。
「お前いつ出んの?同じ日?いつでもいいけと。」
なんだよ…
「一緒がいいと思ってる?」
僕はいじわるに課長に聞いた。
「おんなじだよ!楽しみだね!!」
僕は純粋に慣れてる人と一緒なのがうれしかった。
自分の出番が終わって課長の出てるところに、フジくんとゆげぽとフルコンさんで向かう。
「みかるくん、イベントでギター弾くから見に来てほしい。」
約束しちゃったからね。
僕はファンの声に混じって叫んだ。
「課長!!かっこいいよ!!!」
真っ直ぐ前を見てギターをかき鳴らす課長が凄くカッコよく見えた。
なんでだろう僕ね、課長の真っ直ぐが大嫌いなはずだった。
なのに…
すると目があって課長がこっち向いてピースしてくれた。
反射的に課長にピースしちゃった!
あれ?今胸がきゅんとした…いやいや、そんなわけないよ!!僕には好きな人がいるから。
「みかるくんなんでピースしてるの?」
「わわわわ!!フジくんなんでもないよー」
恥ずかしい…///
イベントの最終日、まるでお祭りのようにいろんなお店が出るんだ。
「イベント最終日、一緒にまわろ。」
いきなり課長に声をかけられた。
「回る人いないんだろ。」
いないけどさぁ!!ドストレートに…!!
「彼氏ヅラするの辞めてよ!」
嫌いじゃないけど。
「課長!置いていくよ!一緒に行くんでしょ!」
僕達のこと噂して笑ってる人達…
苦手だな、冷やかされるの。
すると課長が僕の手を握って走り出した。
「ちょっと!!課長!!」
「どんなに辛いときも笑顔にしてやるよ。やっぱりみかるくんには笑顔が似合うってことだよ。」
「そんなのわかってる」
強がりのことばだった。
本当はありがとうって伝えたかったんだよ。意地張ってごめんね。
イベントが終わって、5人で集まって飲みに来ていた。課長とゆげぽとフルコンさんが旅館に泊まるって言ったから、なぜか僕とフジくんも旅館に泊まることに。
すると課長からLINEが来た。同じ部屋にいるのに。
〈今夜会える?〉
〈いいよ〉
〈聞いて〉
〈なに?〉
〈話〉
〈聞くよ。〉
そして課長と待ち合わせして二人きり。
「好きな人はいますか?」
課長はそう聞いた。実は僕気づいてたんだ。
けどね…
続けようと口を開く課長の言葉をさえぎって僕は言った。
「僕は好きな人がいるの、ずっと好きなの。」
その後の課長の顔は見れなくて。僕はそこから逃げてしまった。
僕はみんなの部屋に戻れず階段で縮こまっていた。
「みかるくん?どうしたの?大丈夫…?」
「フジくん…だいじょうぶだよ」
泣いてるのバレバレだろうけどちゃんと笑えてたかな。
それから、課長のことを避けちゃうことが多くなった。心なしが課長も僕を避けてる…
なんでかな…なんか胸がチクチクする。
そしてバンドの練習中、僕が想いを寄せているマリオさんが遊びに来てくれた。
マリオさんと二人きり。緊張する…
「せらさん、僕結婚を前提に付き合ってる人がいるんです。」
突然そんなこと言われて、気持ちの整理がつかなくなった。好きな人が幸せになるなんていい事じゃん。
必死にそう言い聞かせた。
「お…おめでと…!!あ…あの、あっもうこんな時間…練習戻んなきゃ…!!」
僕は誤魔化して走り出した。
僕はショックでスタジオの裏でしゃがみこんで泣いていた。
「ずっと変わらないよ。みかるくんが誰かを好きでいても。やっぱり好きなんよ。大好きなんよ!!!これからもずっと!!!」
課長にぎゅっと抱きしめられた。
課長のそういうところが大嫌いなはずだった、なのに、なんだろ…僕のヒーローなんだ。
すると課長が突然耳元で呟いた。
“世界で一番かわいいよ”
「はぁっ!?///」
僕はそう言う事しかできなかった。
顔真っ赤じゃん絶対…
僕は下を向いて赤い顔を隠した。
『意識しちゃった…///』
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
36 / 49