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僕を見つけて【ktysr】4
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sr.side
目が覚めると病院のベットの上にいた。周りには同じバンドのメンバーが心配そうに僕を見つめていた。
「心配かけてごめんなさい…」
「ほんまや。馬鹿みかる。こんなたくさん怪我までして…けどな見つかってよかった。」
そう言ってゆげぽは優しく僕の頭を撫でた。
フジくんとフルコンさんは泣いているみたいだ。なんだか本当に申し訳ない。
課長は僕の手をずっと握ったまま寝ていた。
話を聞くと、僕は4日間ずっと眠っていたようだ。そしてその間課長はずっと僕のことを泊り込みで見ててくれたらしい。
「課長…ありがとうね。」
「ん…みかる!?起きたんか!!よかった」
そう言って課長は僕に抱きついた。
「じゃあ、邪魔者は退散と行きますか。みかる、またお見舞い来るからな!」
「課長!バシッと決めるんだよ!!」
「おだいじになせらさん!!」
そう言ってゆげぽとフジくんとフルコンさんは帰っていってしまった。
「二週間入院やって、とは言ってもあと10日やけどな。具合はどうや?頭とか足痛いか?」
正直まだ少しは痛い。
「みかる、俺さ、ずっと好きだったんに、ずっと気持ちを伝えずにいた。それが正解だと思ってたからや。
けど間違ってたな。俺が弱いせいでお前にこんな怪我させてもうた。だからもうこんな怪我させないように俺がお前を守る。
もちろんどこにいたって助けに行く。けどな、すぐに助けられるように俺の近くにいてくれ。」
不器用な課長らしい遠回しな告白。
「僕も、助けに来てくれるのは課長がいいから、だからなるべく近くにいる。」
「みかるを助けるのは俺がいい。泣いてるとき、苦しんでるとき一番に支えて抱きしめるのは俺がいい。こんな俺でも付き合ってくれますか?」
「はい…!!」
僕の返事に課長は微笑み、僕を優しく抱きしめ、それからキスをした。間近で顔を見ることができなくて目をつぶってしまった。
「かわいい」
唇が離れ耳元で課長が囁いた。
「ひゃっ…ちょっとバ課長…///」
「そうや!俺はバ課長や!!」
そう言って課長はニヤッと笑った。
なんだかやられっぱなしも嫌なので僕は課長の服を引っ張った。
「かっこよすぎるんだよ…課長///」
耳元でそう囁くと課長は耳まで真っ赤にした。
「反則だろ!」
ふふっこれでおあいこだもん。
こうして僕の片思いは幕を閉じました。
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