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翌日からの俺は、傑様のお着替えをさせ、お勉強に付き合い、遊ぶのを見守り、と、とにかく今までやってきたこととは違うことしかしなかった。
大人に仕える前提で教育を受けていた俺がしていたことと、現在傑様に仕える上で求められることは全く異なっているからだ。
充様は5歳までは傑様を自由にさせると決めたらしい。
勉強しているのも、傑様がひらがなを書きたいと言い出したからだし、遊んでいるのも傑様がそうしたいと言ったからだ。
俺には、なかった環境。
それを、傑様は手にしていた。
羨ましい。
俺は主人に、そう思った。
執事としてあってはならない。
けれど、やはり、羨ましかった。
愛され、のびのびと生きている傑様が、羨ましかった。
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