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ダウト! モデル×社会人
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「「…………ぇ」」
初夏のある日の夕方、ドアを開けて俺は少しの間固まっていた。
俺、須藤晶はこの春から社会人になり、つい先月にこのアパートに引っ越してきたところだった。
隣の空き部屋に、昨日人が越して来たことは管理人の大宮さんっていうおじいさんに聞いて知ってはいたものの…。
「…晶…俺のこと、分かるか?」
分かる。目の前にいる、この整った顔を忘れるはずも間違えるはずもない。
「…龍太…」
「…久しぶり。俺、隣に住むことになったんだ。偶然だなー。元気だったか?」
持っていた菓子折りを差し出しながらそう尋ねてきた龍太は、当たり前だけど大人になっていた。
吉見龍太。中学生のときの友達で、モテる奴だった。
「あぁ…お前こそ、どうだ?」
中学生のときは俺より少し高いくらいだったのに、今では見上げなければならないなんて。
長身にイケメンとか、彼女途切れたことねぇだろうな…。
「ん、元気だよ」
にこりと笑う龍太は、言葉通り元気そうだった。
「あ、そうだ。…ちょっと聞きたいことあるんだけど…」
ふと、困ったような顔をするから外でするような話じゃないと思い、俺はドアを開けた。
「立ち話もなんだから良かったら上がるか?」
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