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6【R-18】
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先輩が指を這わせているのは、僕のお尻だ。
「何だ?」
先輩は不思議そうな声を出すが、指は止まらない。
「『何だ』って、先輩……あっ!」
「へぇ……結構キツいんだな」
不思議なのは僕の方だ。
それなのに、先輩は興味深そうにゆっくりと、僕のお尻に指を挿れる。
「は、あっ……んんっ!」
「初めて……とは思えないくらい好さそうにしてるが、自分で弄った事でも?」
「そんな、事……んぁっ!」
先輩の事が好きだと自覚してから、男同士の恋愛について調べた。
そして、男同士はお尻を使ってエッチな事をすると知った僕は、叶わない恋だと分かっていながらも……先輩を想って、お尻を使って自慰行為をした事もある。
それが、まさかこんなところで仇となるなんて……予測できるわけないじゃないか。
先輩の細く長い指が、二本三本と本数を増やして僕の中を蹂躙する。
あろうことか先輩は、僕がさっき吐き出した精液を潤滑剤代わりに使っているようだ。
「あ、んっ!だめ、だめです、先輩っ!」
指を根元まで挿入されて、意識がお尻にしか向けられない。
(指、気持ちいい……っ)
そう思うと同時に、先輩が僕の上で笑った。
「ははっ。日達、随分と好さそうだな」
「な、何を――」
「さっきから何回も締め付けてきて、とんだ淫乱な後輩だ」
「っ!」
その言葉に、思わず背中が跳ねる。
無意識のうちに、先輩の指を締め付けていたなんて……恥ずかしい。
先輩はひとしきり笑った後、指を全て引き抜いた。
「物欲しそうにひくついてるが、故意か?それとも無意識?」
「やだ、いやですっ……そんな事、言わないでくださいっ」
先輩を振り返れない。
体が熱くて、さっき射精したばかりのあそこがまた硬くなってきているのは気付いている。
(このまま、先輩に……っ)
そう思うのと、さっきまで先輩の指が入っていたところに熱くて硬い何かが押し付けられたのは、ほぼ同時だった。
「え……っ、先輩、うそ……待っ――」
「待たない」
僕の言葉を遮って、指よりも圧倒的に大きくて太い先輩の熱が、僕の中にゆっくりと挿入される。
その感覚に、体が震えた。
「あっ、あ……ッ!はぁっ、ぁんッ!」
「くっ……!キッツ……っ」
「せんぱい、せんぱ、あッ!」
あんなに冷たい手を感じた後だからか、先輩の逸物がやけに熱く感じる。
大きくて、熱くて、そんな先輩に犯されている……そんな状況で、自分自身の手によって慣らした事のある部分が、感じないわけがなかった。
(凄い、先輩の……気持ちいいっ)
さっきの指の時も思ったが、自分で弄るのとは比べ物にならない。先輩の熱が僕の内側を擦る度に、嬌声のような声が漏れる。
「あ、んんっ!せんぱ、せんぱいっ!」
深く突かれ、浅いところまで抜かれ、そしてまた深く……その繰り返しに、体はどんどん熱を帯びていく。
そんな僕の顔に、先輩の手が伸びる。
「お前は相変わらず、可愛いな」
「えっ……んんっ!」
ベッドに押し付けていた顔を少し浮かされ、後ろを振り返るように添えられた先輩の手。
されるがまま振り返ると、先輩の顔が近寄ってくる。
(嘘……先輩と、キス……っ!)
唇が重ねられ、何故か涙が零れた。
「あ、ふぁ……んんっ!」
最初は触れるだけのキス。もう一度唇が重ねられると、今度は口腔に先輩の舌がねじ込まれる。
「んんっ、ちゅ……んっ!」
少し乱暴で、苦しい。
でも、そんなキスが先輩らしくて、今僕を抱いているのは間違い無く先輩なんだと再認識する。
「高校の時」
唇が離れ、吐息が触れてしまう程の距離で先輩が囁いた。
「俺はお前以外の誰を見ても、可愛いだとか触れたいとか……そんな風に思った事は無かった」
ゆっくりと、先輩の熱が引き抜かれていく。
「本当はお前が高校を卒業する前から、住み込みでこの部屋に来て欲しかった……だが、メディア化だとかインタビューだとかでお前に連絡をする時間が作れなかった」
「あッ!」
引き抜かれたかと思うと、一気にまた根元まで深々と突かれる。
「ずっと、お前とこうしたかった。俺より全然小柄で、そのくせいつも一生懸命で、ちょっと抜けてるお前の事が、俺はずっと……っ!」
「あ、あっ!せんぱ、ふぁッ!」
先輩の言葉に、先輩の動きに、感情が昂る。
僕を犯している先輩の熱から、先輩の限界が近い事を察した。
そして、それは僕も同じだ。
「日達……好きだ」
先輩の手が、僕の硬く張り詰めたところに伸びる。
涙を流しながら、僕は先輩に向かって叫ぶように応えた。
「先輩ッ、僕も……好き、です……ッ! 先輩が、ずっとずっと、好きですッ!あっ、あぁッ!」
添えられた先輩の手が、僕の熱を再度扱く。
それによって、全身に力が入る。
「日達、日達ッ!中に出すぞ……ッ!」
「先輩ッ、あっ!あぁぁッ!」
「く……ッ!」
先輩の手に僕が熱を吐き出すのと、僕の中に先輩が熱を吐き出すのは……同時だった。
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