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【しません】かくれんぼ
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Senra side
『みーつけたっ!』
「見つかっちゃったあ〜!
見つけるの早いよ○○くん〜!」
『えへへっ!〇〇〇くんがどこにいても僕は絶対見つけますからねっ』
「じゃあ、次俺が鬼な!!絶対見つけてやるっ!」
夢を見たんです。
僕が小さい頃の夢。
紫の髪と目元のホクロが特徴的な○○くんとかくれんぼをしていた。
あの子は誰だっただろうと考えていると時間がそれを止めさせる。
(あかんわ、仕事行かな。)
仕事に行く準備をして颯爽と家を出る。
会社まで歩いて行ける距離なので健康も考え、
歩きで会社まで向かう。
すると前からこんな暑い日に長袖のパーカーを来て首や頬の辺りから血を流す少年が向かってくる。
センラは普段こーゆーの見過ごすんでね、
通り過ぎますよね。普通に。
なのに
「っ!!!」
その少年が腕を掴んできた。
「え、はっ!?」
急な出来事に驚きを隠せず素っ頓狂な声を上げる。
「せ、センラさん......ですよね......?」
「は、はい......そーですけど......?」
そう言うと少年はパーカーを脱ぎ
「っ......覚えて、ませんか......?」
その少年は紫の髪に目元のホクロ......
「あっ......!!『かくれんぼ』の!」
「し、志麻です......!良かった......センラさん、覚えててくれたんや......」
志麻......くん......志麻くん。
思い出した。
志麻と名乗った少年は小さい頃は家が近くてよく一緒に遊んでたんやっけ。
センラが好きなかくれんぼを一緒にしてくれてた。
けど......志麻くん。途中でいなくなったやん......
「な、なんでセンラのこと探してたんです?」
「そこは覚えてないんや......」
「??」
「俺な、あの頃からセンラさんが大好きやねん。
だから。ゆーたやろ?
『絶対見つけてやるっ』って。
好きって言う前に俺が引っ越したから......こんなに遅くなってしまったけど......
もう一度俺とっ「ごめん志麻くん!!」
「え、......な......なんで......?」
「センラ、志麻くんをそーゆー目で見たことない......っ」
そういって会社まで走り逃げる。
志麻くんには悪いけどセンラ、正直気持ち悪い思ったよ......?だって......記憶にないような約束なんか守って......それで今センラ追いかけてるんやろ......?
ちょっと怖いし気持ち悪い......
その日は朝から忙しく、帰りが早く帰れたので家に帰ってベッドにダイブする。
お風呂に入って、ご飯食べて......
って、志麻くんしか考えられん!!!
何をしてる時でも志麻くんが頭横ぎんねん!!!
志麻くん......何してるんやろ......。
志麻くん......朝傷つけたよな......。
志麻くん......なんであんなボロボロやったんやろ......
もしかしたら志麻くん、ほんとにずっとセンラのこと......
志麻くんしか考えられんくて。
いてもたってもいられんくてセンラは軽装に着替えて家を飛び出した。
「志麻くんっ......!!!」
志麻くんがいる場所なら『あの公園の隠れ場所』しかない......!
「志麻くんっ!!!」
「っ、せ、センラさん......!?」
案の定『あの公園』のブランコに座ってた。
「志麻くん......」
「ぁ......センラさん......朝はごめんな、急にあんなこと......違うとこ行くから......ごめんな......」
「志麻くん待って!
センラ......多分志麻くんが好きなんです......!
今日、志麻くんに会って......そこから志麻くんしか考えられんくて......だから今も家飛び出してきたんですよ......?」
なんてすこし笑い気味に志麻くんに近寄る。
「センラさん......それほんま......?」
「ふふ、センラのことばっか考えてて、家、ないんでしょう?......うち来ますか?」
志麻くんはセンラの手を震えながらぎゅっと握って
涙ながらに「ありがとう......」っていって。
その後小さい声で「愛してる」って言ったの。
センラは忘れませんよ?
子供の頃の約束とか守るなんて思ってもなかったですよ。
ほんまかっこええですね、センラの旦那さんは。
絶対その場その場やと思ってましたもん。
でも、その約束のおかげで再会も出来たしね。
『一石二鳥』ってこういうことですね。
これからも色んな『センラ』を見つけてくださいね?
訳の分からない話です。寝てましたごめんなさい。
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