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「……あさ…?」
「もうお昼でございます。」
「ひゃっ?!わ、うわぁっ!」
「だ、大丈夫ですか?」
1人だと思って呟いたら、ディランが部屋の中にいて。
驚いて体を起こしたら想像以上に動かなかった。
結果、ベッドからずり落ちそうだった俺を、ディランが支える格好になった。
「ご、ごめんなさい…」
「いえ……」
「……え、待って、もうお昼なんですか?」
ベッドにきちんと戻ったところで、さっきのディランの声を思い出す。
「はい。12時を回ったところでございます。」
そして部屋を見回して気づいた。
ここ、エリックの部屋だ。
「エリック様でしたら、公務のためにカイ執事長と城下に出かけております。15時頃にお戻りになると仰っていました。それまでこちらの部屋でお休みになるように、と言伝を承っております。」
「……部屋に戻っても?」
「構いませんが……エリック様は公務の後まずこの部屋に戻られると仰っておりましたので……ルナ様のご様子が気になっているのかと…昨晩の記憶はございますか?」
「え……っと…」
正直、途中から記憶が無い。
エリックはセックスは淡白な方で、1度したらだいたい終わり。
そのあとは抱きしめあって、時々キスをして眠るだけだった。
だから2度目の途中から体力ももたないし、思ったより敏感になってしまった体にびっくりした。
そして意識が飛んだ。
「……一応伝えておきますと、後処理は私が致しました。必要以上に触れてはおりませんが、念の為……」
「あっ、それは、全然……むしろすみません……」
「いえ、これも仕事ですので。お身体の方はいかがですか?あまり痛むようならマッサージ致しますが……」
「いえいえ!そんな、手を煩わせるほどでは……」
「しかし、その……昨晩はかなり、激しかったようですし……」
確かに、今までの経験上の事後より、体がギシギシしている気はする。
久しぶりだったせいもあるのかも。
「カイ執事長から、ルナ様のケアを、とも言われておりまして……」
「……じゃあ……少しだけ、お願いします。」
「はい。」
うつ伏せになるだけでも腰が重い。
そして何より股関節が痛い。
「失礼します。」
ディランの手が、ちょうどいい力加減で腰を揉んでくれる。
そう言えば、初夜の翌日も、こうやってマッサージしてもらった。
俺が初めてのエッチでめちゃくちゃ疲れて、即寝した。
エリックは出かけなきゃ行けなくて、体のケアはディランに頼んでって言われたんだった。
うん、気持ちいい。
「もう少しお休みになられますか?」
「ん、んー……さすがに寝すぎな気が…」
でも気持ちよくて、ウトウトとまどろんでしまう。
「マッサージが終わりましたら、起こしましょうか?」
「あ……それ…いいですね……おねがいします……」
そのまま、ディランに身を委ねて、俺は目を瞑った。
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