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ヒトと獣と 33
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「ある意味、ホルのアキラに対する執着は私達と同等…
いや、それ以上だろう。」
セテフが逆上した甥を宥めようとしている。
「叔父上、それはどういう意味ですか? 」
「アキラが私達の元にやって来た時の詳細は話したかな? 」
アビスは訝しげにかぶりを振る。
「アキラはかなりの上空から “ 堕ちて ” きたのだがその時、その場に居合わせたのは【ホル、トート、シリス】の三人なのだよ。」
「では、叔父上は? 」
セテフは少し残念そうに笑む。
「私とセベク殿は後から呼ばれて行ったに過ぎない。
まあ、色々あってセベク殿がアキラを連れ帰った訳だが。」
「だから河向こう派が執着を強くするのですか? 」
「それだけではない。」
セテフは溜息をついた。
「アキラが “ 堕ちてきた。”と言ったろう?
どうやって助かったと思う? 」
アビスはその事については考えたこともなかった。
「ホルが地面ギリギリで掴んだらしい。足爪で引っ掛けるようにして。」
あの脇腹の痕はそれだったのかとアビスは思い返した。
「だから…ホルは自分が命を救った…
拾い上げたと言うべきか…
アキラに執着する。
ある意味、自分のものだと、な。」
「シリスに先を越されて焦っていたところにアキラが顕れた。
それで暴走したんだろうがもう二度とあんなのは御免だ。」
今まで黙って聞いていたセベクが口を挟む。
「ところでアビス、先日からあちらこちらで何やら動き回っているようだが一体何をしているんだ? 」
鰐王がうっそりと微笑む。
胡座をかいた上に対面でアキラを座らせ、ゆらゆらと揺れている。
刺し貫かれ、結合部からたらたらと白濁を溢しているアキラの意識はすでにない。
全身を桃色に染め汗で滑る身体を掻き抱き、ホルはアキラの咥内を自らの舌で犯していた。
一度繋がってしまえば離れ難くなる愛しいものの身体。
アキラの熱があがろうと意識が無かろうとホルの暴走は止まらない。
“ かくん “と力の抜けた頸が後ろに仰け反る。
ホルはその喉元に噛みついて、下から突き上げた。
『愛してる…愛してる…
でも…側に侍る事を許されない俺は…どうすればいい? 』
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